ボーイング, 機体 — 2019年8月15日 22:21 JST

旧政府専用機B747、29億円で販売中「最高水準で整備」

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 今年3月末で退役した初代政府専用機「B-747-400」の初号機(登録記号N7474C、旧機体番号20-1101)が米国で売りに出ており、航空機売買情報誌「Controller」のウェブサイトによると、2800万ドル(約29億7500万円)の値が付けられている。

旧政府専用機の初号機=19年6月27日 PHOTO: Stringer/Aviation Wire

 飛行時間は1万6332時間、着陸回数は1万3569回、最大離陸重量は87万5000ポンド(39万6893キログラム)、航続距離は7500海里(1万3890キロ)。4基のGE製CF6-80C2-B1Fエンジンは、すべて最初のリミットまで2500サイクル以上あるとしている。

 同機を扱うCSDS Aircraft Sales & Leasing(米カリフォルニア州)によると、「世界でもっとも飛行時間が短い747-400のひとつ。機体は可能な限り最高水準で整備されており、新品同様に見える。ベッドルームとシャワー、オフィス、ラウンジがあり、Cチェック(重整備)と塗装後に引き渡される」と説明している。

 1993年に初の任務運航に就いたB-747は、ボーイング747-400型機を改修した機体で、航空自衛隊千歳基地の特別航空輸送隊が運用。今年3月24日には777-300ERを改修した後継の「B-777」(80-1111、80-1112)への機種交代式典が開かれ、同月31日に退役した。

 B-747は式典が開かれた3月24日時点で100カ国を訪問し、269カ所に寄港。任務運航は349回にのぼる。地球を365周分にあたる約1460万キロを飛んだ。機内に設けられた貴賓室は取り外し、静岡県浜松市にある空自の広報施設「エアーパーク」などに展示する。

 B-747は2機とも5月15日に売却され、2号機は6月17日に、初号機は10日後の27日に日本を離れた。これにより、日本籍で旅客型の「ジャンボ」は日本から姿を消した。

関連リンク
CSDS Aircraft Sales & Leasing
Controller.com

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