エアアジア・グループのタイ・エアアジアX(TAX/XJ)は8月15日、グループ初号機となるエアバスA330-900型機(A330neo、登録記号HS-XJB)の運航を開始した。初便となったのは日本路線で、成田に到着。今後は不定期に投入する。
タイ・エアアジアXのA330-900は2クラス377席(プレミアム・フラットベッド12席、エコノミー365席)。初号機は航空機リース会社のアボロンからのリースで導入した。
バンコク・ドンムアン国際空港を拠点とするタイ・エアアジアXは、日本路線のほか、豪州や韓国などの各国路線への投入を計画する。2機導入予定で、月内には2機体制となる見込み。
投入初便となった成田行きXJ600便は、バンコクを午前0時3分に出発。午前8時22分に成田へ到着した。折り返しのバンコク行きXJ601便は午前9時33分に成田を出発し、午後2時18分の到着を見込む。
A330neoは、現行のA330-200と同サイズのA330-800neo(標準座席数3クラス257席、最大406席)と、A330-300とサイズが同じA330-900neo(3クラス287席、最大440席)の2機種で構成。ともにA350 XWBの主翼技術を取り入れ、ロールス・ロイス社製新型エンジンのトレント7000と空力特性の改善で、1座席あたりの燃費を改善する。
主翼は従来の60.3メートルから64メートルに大型化。翼端に装備して燃費を改善する「シャークレット」は、A350の技術を取り入れた。客室はA350のものをベースとし、大型化した手荷物収納棚やLED照明などを採用した新内装「エアスペース」を取り入れる。
エアアジア・グループは、2018年7月に開かれたファンボロー航空ショーで、A330neoを34機追加発注すると発表。発注済みの66機と合わせると、100機を導入する見通し。
日本への定期便にA330neoを投入するのは2社目となった。日本初就航はエア・カレドニア・インターナショナル(エアカラン、ACI/SB)で、8月10日にヌーメアから成田へ到着。現地時間8月31日からは、デルタ航空(DAL/DL)がシアトル-成田線への投入を予定している。
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