エアバスは、エアアジア・グループが同社向け初号機となるA330-900型機(A330neo、登録記号HS-XJB)を受領したと現地時間8月10日に発表した。グループのタイ・エアアジアX(TAX/XJ)が運航する。
タイ・エアアジアXのA330-900は2クラス377席(プレミアム・フラットベッド12席、エコノミー365席)。2機導入予定で、初号機は航空機リース会社のアボロンからのリースで導入した。
バンコク・ドンムアン国際空港を拠点とするタイ・エアアジアXは、日本路線のほか、豪州や韓国などの各国路線への投入を計画する。
A330neoは、現行のA330-200と同サイズのA330-800neo(標準座席数3クラス257席、最大406席)と、A330-300とサイズが同じA330-900neo(3クラス287席、最大440席)の2機種で構成。ともにA350 XWBの主翼技術を取り入れ、ロールス・ロイス社製新型エンジンのトレント7000と空力特性の改善で、1座席あたりの燃費を改善する。
主翼は従来の60.3メートルから64メートルに大型化。翼端に装備して燃費を改善する「シャークレット」は、A350の技術を取り入れた。客室はA350のものをベースとし、大型化した手荷物収納棚やLED照明などを採用した新内装「エアスペース」を取り入れる。
エアアジア・グループは、2018年7月に開かれたファンボロー航空ショーで、A330neoを34機追加発注すると発表。発注済みの66機と合わせると、100機を導入する見通し。
4月にロールアウト
・エアアジア初のA330neoロールアウト タイ・エアアジアXが6月運航開始(19年4月19日)
日本初就航はエアカラン
・エアカランのA330neo、成田就航 同型機初の日本乗り入れ(19年8月10日)
A330-900
・ライオンエア、A330neo受領 アジア太平洋初(19年7月22日)
・デルタ航空、A330neo初号機受領 成田8月就航(19年5月27日)
・アズール・ブラジル航空、米大陸初のA330neo(19年5月15日)
・ライオンエアのA330neo、ロールアウト(19年5月7日)
・モーリシャス航空、南半球初のA330neo(19年4月26日)
・エア・セネガル、A330neo初号機受領 アフリカ初導入(19年3月11日)
・エアバス、A330neo納入開始 初号機、TAPポルトガル航空に(18年11月27日)
・A330neo、EASAから型式証明 FAAも近日(18年9月27日)
・型式証明取得目前のA330neo 写真特集・ファンボロー航空ショー2018(2)(18年9月1日)