成田空港を運営する成田国際空港会社(NAA)は東京五輪開会まで1年となった7月24日、開会式1年前イベントを第1ターミナルで開催した。イベントでは千葉県内で開催されるフェンシングのデモンストレーションをデモンストレーションで披露し、県内開催をアピールした。
五輪期間は選手や関係者のほか、観客など多くの訪日客が見込まれる。イベントであいさつしたNAAの田村明比古社長は「お客さまを快適にスムーズに、安全に迎えることが成田空港の使命だ」と述べ、開会に向け気を引き締めた。
成田空港は現在、五輪開催に向けターミナルの改修を進めている。以前の成田空港について田村社長は「暗く、地味な空港だった」とし、すべての利用者に分かりやすい「ユニバーサルデザイン(UD)」の導入やLED照明の採用など改修を進めることで、おもてなしを強化する姿勢を示した。
またイベントには、2012年のロンドン五輪に出場した元体操選手で、東京オリンピック・パラリンピック競技大会(東京2020)組織委員会の田中理恵理事も出席。理事として支える立場となった田中さんは「1年後に開幕を控え、ドキドキし、ワクワクする」と話し、期待を寄せた。
フェンシングは日本大学フェンシング部の部員2人がデモ披露。俊敏な動きを見せると、会場に集まった子供たちから歓声が上がった。子供たちもフェンシングを体験し、先端にセンサーが付いた柔らかい剣で相手を突くなど、楽しんだ様子だった。
東京五輪は2020年7月24日から8月9日まで33競技、東京パラリンピックは同年8月25日から9月6日まで、22競技で開催される。県内では五輪競技はフェンシングとサーフィン、テコンドー、レスリング、パラリンピック競技はゴールボールとシッティングバレーボール、パラテコンドー、車いすフェンシングの4種目ずつの開催を予定している。
関連リンク
成田国際空港
東京オリンピック・パラリンピック競技大会
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