3月6日に57年にわたる歴史に幕を閉じた旧石垣空港。翌7日には2000メートルの滑走路を有する新石垣空港が開港した。日本トランスオーシャン航空(JTA)は南西航空時代の塗装を再現したボーイング737-400型機(145席、登録番号JA8999)の特別塗装機「SWAL(スワル)ジェット」を旧空港の最終便に、新空港の初便には沖縄美ら海水族館とのタイアップでジンベエザメを機体にデザインした特別塗装機「ジンベエジェット」(737-400、登録番号JA8939)を投入。空港を訪れた多くの見物客にも好評だった。
JTAでは特別塗装機の投入に加え、新旧空港の最終便と初便の乗客に記念品を配った。旧空港の最終到着便625便と最終出発便628便の乗客には、スワルジェットのクリアファイルと当時の路線図を復刻した下敷きをプレゼント。新空港の到着初便601便と出発初便600便の乗客には、ジンベエジェットのクリアファイルとポストカードが配られた。
スワルジェットの塗装は、色やデザインをオリジナルに極力近づける努力をしたというJTA。現在の社名が「日本トランスオーシャン航空」なのに、大きく「南西航空」と描いてしまう本気さに驚いた人も記者の周囲では多かった。今回の下敷きも、当時を知る人に懐かしんでもらえるものに仕上げたといい、本気度が伝わってくるものだ。
今回の記念品は非売品。販売の検討は行っているものの、現時点では未定だという。幸運にも対象便に搭乗できた人だけのものになってしまうのだろうか。
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