ソラシドエア(SNJ/6J)は、地上係員のサービススキル向上の一環として、「サービス介助士」の資格取得を進めている。3月には、羽田空港で勤務する地上係員49人全員が資格を取得し、4月に入社した新入社員も今年度中の全員取得を目指す。客室乗務員もすでに2人が取得しており、研修などで自身の経験を生かして指導にあたるという。
サービス介助士は、高齢者や身体的なハンデのある人に対し、おもてなしの心と正しい介助技術を身につけるため、公益財団法人日本ケアフィット共育機構が認定している資格。6月現在で16万人以上が空港や駅、デパートなどで活躍しているという。
ソラシドは空港の地上係員の提案をきっかけに、2016年から資格取得を奨励。シームレスなサービス提供と安心感のある対応力を身につけるため、自社カウンターのある羽田で勤務する地上係員は全員、サービス介助士の資格を取得して日々の業務にあたるという。資格取得者は、サービス介助士であることを示すオリジナルのピンバッジを着用している。
羽田のチェックインカウンターや搭乗口で乗客を案内する、地上係員の石塚(いしつか)かれんさんは、サービス介助士の資格を取得したことで「お客様の気持ちを理解し、寄り添うことができるようになりました」と話す。「お客様の様子を見て感じることも多くありますが、自分で予測し、前もって案内することができるといった“気付き”を身につけたことが大きいです」と、資格取得のメリットを話す。
ソラシドでは、カウンターや搭乗口の業務を自社で行うのは羽田のみで、その他の空港は他社に業務委託している。羽田の自社カウンターは、着席したままチェックインできるローカウンターや子連れの利用者に便利な待合スペース「ソラシドテラス」を用意している。
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