JR東日本(東日本旅客鉄道、9020)は5月20日、都心から羽田空港へ乗り入れる「羽田空港アクセス線(仮称)」について、環境アセスメント(環境影響評価)の手続きを始めたと発表した。開業までには10年程度かかる見通し。
アクセス線は、既存路線を活用し東京駅方面から羽田へ向かう「東山手ルート」、新宿・池袋方面からの「西山手ルート」、千葉方面からお台場を経由する「臨海部ルート」と、路線を新設する「アクセス新線」の構想がある。今回は東山手ルートとアクセス新線について、東京都に環境影響評価調査計画書を15日に提出。環境アセスに着手した。
JR東日本によると、対象区間は起点が港区芝浦1丁目、終点が大田区羽田空港3丁目で、既存路線の改良区間が田町駅付近から東京貨物ターミナル付近までの約7.4キロ、建設区間が東京貨物ターミナル付近から羽田空港新駅(仮称)までの約5.0キロになるという。シールドトンネルや開削トンネル、高架橋などを用いて建設する。
計画書の縦覧期間は5月30日から6月10日までで、都庁や港・品川・大田の3区役所などで閲覧できるほか、東京都環境局のウェブサイトでも公開する。
JR東日本は傘下の東京モノレールを除き、羽田空港に現時点で乗り入れていない。
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JR東日本
東京都環境局
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