カンタス航空(QFA/QF)は、すべての座席を特典航空券とする「ポイント・プレーン」(Points Plane)をスタートさせる。初便となるのは現地時間10月21日のメルボルン発成田行きで、エアバスA380型機を投入する。5月16日から予約を受け付ける。
ポイント・プレーンは、同社のマイレージプログラム「カンタス・フリークエントフライヤー」会員のみが利用できる。ファーストやエコノミーなど、座席クラスに応じたポイントを支払う。支払うポイントは、プラチナやゴールドなど、マイル会員のランクに関係なく一律となる。
今回の成田行きの場合、ファーストは10万8000ポイント、ビジネスは7万2000ポイント、プレミアムエコノミーは5万4000ポイント、エコノミーは3万5000ポイントで提供する。
往路は10月21日にA380で運航。復路は、26日にA330で運航する成田発を用意する。ほかの日程や、カンタスと提携する別便などはポイントを追加することで手配できる。
機内では機内では特製のカクテルや食事、プレゼントなどを提供する。今後は豪国内や国際線など、会員専用の定期便運航も計画する。
同社によると、日本はカンタスのマイル会員に人気があり、同社ウェブサイトでの検索では上位5カ国に入るという。
カンタスのA380は4クラス484席。ファースト14席、ビジネス64席、プレミアムエコノミー35席、エコノミー371席となっており、メインデッキ(1階席)にファーストとエコノミー、アッパーデッキ(2階席)にビジネスとプレミアムエコノミー、エコノミーの一部を配している。
今年第2四半期(10-12月期)から、全12機を対象に改修を進める。改修後は4クラス485席(ファースト14席、ビジネス70席、プレミアムエコノミー60席、エコノミー341席)とし、ビジネスを6席、プレミアムエコノミーを25席増加し、エコノミーは30席減少する。改修後はアッパーデッキのエコノミー30席を廃止し、ビジネスとプレミアムエコノミーのみとする。2020年末までには改修を終了する見込み。
カンタスはA380を12機保有。20機発注済みだったが、今年1月に入り受領待ちとなっていた8機をキャンセルした。
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カンタス航空
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