エアライン, ボーイング, 機体, 空港 — 2019年5月14日 18:24 JST

エールフランス、成田発チャーターでトゥールーズ 仏南西部へリピーター誘客

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 エールフランス航空(AFR/AF)は5月14日、日本初となる成田発トゥールーズ行きチャーター便を運航した。リピーター向けのツアーの一環として企画したもので、トゥールーズがある仏南西部のオクシタニー地方へ誘客する。

成田空港14番ゲート前でトゥールーズ行きAF4011便への搭乗を待つ利用客=19年5月14日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

チャーター便の実現で謝辞を述べるエールフランスのヴァノヴェルメール支社長=19年5月14日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

 運航スケジュールは、トゥールーズ行きAF4011便は午後1時35分に成田を出発し、午後8時5分に到着する予定だったが、使用機材の到着が遅れたことから、午後3時27分発となった。飛行時間は13時間30分を予定する。

 今回のチャーターは、エールフランスとフランス観光開発機構、ワールド航空サービスの共同ツアー企画として実現。フランスのオクシタニー地方圏議会とオクシタニー地方観光局がサポートした。オクシタニー地方観光局では、遠距離市場の中で日本を優先市場と位置付け、2016年からプロモーションを展開するなど、ツアー実現に向けて活動を続けてきた。

 機材はボーイング777-300ER型機(登録記号F-GZNB)を投入した。座席数は4クラス296席で、ファースト4席、ビジネス58席、プレミアムエコノミー28席、エコノミー206席。AF4011便は260人が搭乗し、日本語を話すパイロット3人と客室乗務員13人が搭乗した。

 AF4011便の出発前に成田空港第1ターミナル14番搭乗口で開催した記念式典で、エールフランスのステファン・ヴァノヴェルメール日本・韓国・ニューカレドニア支社長は、「関係者の尽力なくして、今回のチャーター便は実現しなかった」と述べ、ワールド航空サービスや国土交通省航空局(JCAB)、成田国際空港会社(NAA)など関係者に感謝する姿勢を見せた。

 今回のチャーター便に搭乗した年配女性は、南仏を8日間のツアーでめぐる。「パリは何度も行ってあきた」と話し、南西部に直接入れることでの時間短縮や乗り継ぎの手間軽減などを期待している様子だった。

 フランス南西部のオクシタニー地方には、トゥールーズの街だけでなくピレネー山脈や8つの世界遺産など、観光資源が豊富にある。ツアー2日目となる現地時間5月15日には、参加者全員を招待し、トゥールーズ市内にあるオクシタニー地方議会庁舎で歓迎レセプションを開く。

 利用客の多くは年配の男女で、各種パッケージツアーの一環として参加した。現地では南西フランスのほか、アルザス地方、スペインとフランスにまたがるバスク地方などをめぐる。日本への復路はグループごとに異なり、定期便を利用して帰国する。トゥールーズ発の成田行きは設定しない。

 エールフランスは現在、成田と羽田、関西の3空港へ就航しており、日本発パリ行きの定期便は1日最大4往復運航している。

トゥールーズ行きAF4011便チャーター便を記念して作られた看板=19年5月14日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

トゥールーズ行きAF4011便チャーター便の運航を記念してテープカットするエールフランスのヴァノヴェルメール支社長(中央)ら=19年5月14日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

成田発トゥールーズ行きチャーター便に投入するエールフランスの777-300ER=19年5月14日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

関連リンク
エールフランス航空
フランス観光開発機構
ワールド航空サービス

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