バニラエア(VNL/JW)は5月7日、関西-台北(桃園)線の運航を終了した。同じANAホールディングス(ANAHD、9202)傘下のピーチ・アビエーション(APJ/MM)との今年度内の統合に伴う路線移管によるもので、6月29日からピーチの路線として再開する。
関西-台北線は、2016年4月27日に1日1往復で就航。台北を起点とする深夜便として、バニラでは初めて関西空港へ乗り入れた。
バニラは、関西-台北線をエアバスA320型機(1クラス180席)で合計2155便を運航した。最終日の乗客数は、速報値で6日の関西発台北行きJW179便(登録記号JA12VA)が140人、7日の台北発関西行きJW172便(JA02VA)が満席に近い172人だった。
関西-台北線の運航終了により、バニラの関空発着便は姿を消した。
ピーチへの統合に伴い、バニラの路線再編が進む。関西-台北線と6日に運航を終えた関西-奄美大島線を含む国内・国際5路線ずつ計10路線の運航を順次終え、ピーチ便に切り替える。一方、成田-函館線と那覇-石垣線の国内2路線と、成田-香港線の国際1路線の計3路線は順次廃止。このうち最も早く廃止したのが函館線で、バニラは3月30日の運航を最後に函館から撤退した。那覇-石垣線と成田-香港線の2路線は、5月31日の運航を最後に廃止となる。
最終日の運航状況(括弧内は定刻/実績)
JW179 関西(6日22:20/22:18)→台北(7日00:20/00:28)
JW172 台北(7日05:00/05:05)→関西(7日08:35/08:40)
関連リンク
バニラエア
ピーチ・アビエーション
バニラの関空路線
・バニラエア、関西-奄美線の運航終了 冬ダイヤからピーチに(19年5月7日)
・バニラエア、関西-奄美大島就航 19年ぶり再開(17年3月26日)
・バニラエア、関西-奄美大島3月就航 19年ぶり復活(17年1月10日)
・バニラエア、関空就航 台北から深夜便(16年4月28日)
・バニラエア、関空-台北間に深夜便 4月就航、台北拠点化へ前進(16年3月14日)
ピーチと統合
・ピーチ、成田拠点化へ 冬ダイヤ、バニラ吸収で路線増(19年4月18日)
・バニラのA320、ピーチへ移管開始 改修初号機が離日(19年4月12日)
・バニラエア、函館撤退 ピーチへの統合開始(19年3月30日)
・バニラ、19年10月で終了 既存10路線ピーチに、函館など3路線廃止(18年12月17日)
・バニラエア、新社長にピーチ井上CEO 統合向け役員体制変更(18年10月23日)
・ANA、ピーチへバニラ統合 本社一部を東京へ、中距離LCC進出(18年3月22日)
・ANAホールディングス、ピーチを子会社化 片野坂社長「独自性維持する」(17年2月24日)