羽田空港の国内線旅客ターミナルビルを運営する日本空港ビルデング(9706)は3月13日、第2ターミナルの南ピア3スポット増設部を4月8日から供用開始すると発表した。
今回の増設部は全日本空輸(ANA、9202)が使用するスポットで、増設により第2ターミナルは23スポットと、日本航空(JAL、9201)が使用する第1ターミナルの24スポットと同規模になる。
第2ターミナルは2004年の供用開始後、07年に5スポット増設、10年に南側本館増設と、段階的に整備を行ってきた。3期目となる今回の増設工事は11年12月に開始。旧暫定国際線ターミナルビル跡地エリアへの南ピア3スポット増設により、計画された整備は完了する。
設計費を含む総事業費は約76億円で、延床面積は約1万500平方メートル。高齢者や車いす利用者に配慮し、第2ターミナルでは初採用となる通路内に段差のない搭乗橋(PBB)を設置した。
出発ゲートラウンジ内の優先席ベンチも、座面の高さをやや低くし、立ち上がりやすいようひじ掛けを設置するなどのリニューアルを実施。席数も既存ゲートラウンジを含めて約270席増やした。また、今回の増築工事に併せて、既存ゲートラウンジを含めて天井照明器具をLED化。年間約158トンの二酸化炭素排出量を削減できるという。
商業エリアも新設し、立ち食いそばとすし、菓子店の3店舗をオープンする。同エリアは日本の竹林から発想した自然光による環境演出が施されている。
同時に行っている5階展望フロアの拡張工事については、4月末の供用開始に向けて作業を進めているという。
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日本空港ビルデング