フジドリームエアラインズ(FDA/JH)は令和元年を迎えた5月1日、改元記念のチャーター便を運航した。同社初の中部空港(セントレア)発着のチャーター便で、参加者は南アルプス上空で令和の“初日の出”を観賞した。
チャーター便は新元号にちなみJH018(れいわ)便「新時代」行きとして運航。同便にはゴールド塗装のエンブラエルE175型機(E175、登録記号JA09FJ)を投入し、改元祝いに花を添えた。FDAは中部への定期便を運航しておらず、今回は機体をチャーターで乗り入れた福島空港からフェリー(回航)した。機体はチャーター前日の4月30日午後9時すぎに中部へ到着。平成から令和への改元を、同空港で迎えた。
改元チャーター便の出発前、国内線6番搭乗口で開催したセレモニーで、FDAの三輪德泰社長は「令和が皆さまにとって、無事で良き年になるように祈念する」と述べた。同便には愛知県の大村秀章県知事も搭乗。セレモニーであいさつした大村知事は「皆さまと喜べる時代にしたい、という思いを込めて初日の出を拝みたい」と抱負を語った。
中部空港を午前4時20分ごろに出発した改元チャーターJH018便は、三河湾から南アルプスへ向かい、令和初となった日の出を観賞。その後蒲郡上空を通過し、午前5時20分ごろ中部へ到着した。
JH018便には、FDAのウェブサイトで申し込んだ51人のほか、関係者ら計76人が搭乗。チャーターの定員は60人で8分で完売したものの、9人がキャンセルした。参加者には、搭乗証明書や模型飛行機のほか、中部初就航を記念して、常滑焼の招き猫とぐい呑みをプレゼントした。
チャーター便は、パイロット2人と客室乗務員2人の計4人が担当。内田康一機長と竹内駿輔副操縦士が乗務し、客室は岡田智帆さんと坂本実香さんが担当した。
参加者は夫婦や親子連れなどが多く見られ、スマートフォンで写真や動画を撮影しながら、令和の初日の出を楽しんだ。
*写真は9枚。
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