エアバスは現地時間4月30日、日本航空(JAL/JL、9201)向けA350 XWBの初号機(A350-900、登録記号JA01XJ)が仏トゥールーズの塗装工場からロールアウトしたと発表した。今後地上試験や飛行試験を実施し、今年半ばに引き渡される計画で、9月1日から羽田-福岡線に就航を予定している。
JALは2013年10月7日に、A350 XWBを最大56機導入すると発表。確定発注は標準型のA350-900が18機、長胴型のA350-1000が13機の計31機で、このほかにオプション(仮発注)で25機購入する契約を締結した。ボーイング777型機の後継機で、A350-1000は長距離国際線用777-300ERの後継となる。
最初に導入するA350-900は、初号機から3号機までが特別塗装機。機体後部にA350のロゴを大きく描き、初号機は“挑戦”を示す「レッド」、2号機(JA02XJ)は“革新”の「シルバー」、3号機(JA03XJ)は“エコ”の「グリーン」を採用した。翼端はいずれもJALのシンボルカラーである赤を配した。エンジンは英ロールス・ロイス製トレントXWBを搭載する。
座席数は3クラス369席で、ファーストクラスが12席(2-2-2席配列)、クラスJが94席(2-4-2席)、普通席が263席(3-3-3席)。置き換え対象となる777-200(3クラス375席:ファースト14席、クラスJ 82席、普通席279席)と比べると、ファーストは2席減、クラスJは12席増、普通席が16席減となり、全体では6席減る。
いずれも新シートを導入。全席に電源コンセントと充電用USB端子、個人用画面を備え、機内インターネット接続「JAL Wi-Fiサービス」を無料で提供する。客室仕様の詳細は、初号機を受領するころに発表する。
9月のA350運航便は羽田-福岡線のみで、羽田発は午前6時15分発のJL303便と午後0時10分発のJL317便、午後6時10分発のJL329便で、福岡発は午前9時発のJL306便、午後3時発のJL318便、午後9時発のJL332便となる。1日の初便は羽田発がJL317便、福岡発がJL318便を予定している。1日のJL303便とJL306便は、777-200で運航する。
福岡線就航後は、札幌(新千歳)線や那覇線など、777-200で現在運航している国内線の幹線に投入を予定している。那覇線には、早ければ2020年1月にも就航する見通し。
*初号機受領と出発の記事はこちら。
9月の運航スケジュール
羽田→福岡
JL303 羽田(06:15)→福岡(08:05)
JL317 羽田(12:10)→福岡(14:00)
JL329 羽田(18:10)→福岡(20:00)
*9月1日はJL303を777-200で運航
福岡→羽田
JL306 福岡(09:00)→羽田(10:35)
JL318 福岡(15:00)→羽田(16:40)
JL332 福岡(21:00)→羽田(22:40)
*9月1日はJL306を777-200で運航
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