エアバス, エアライン, 機体, 空港 — 2019年4月24日 09:08 JST

ピーチ初号機、5月3日退役へ 国内LCC初便の機体

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 ピーチ・アビエーション(APJ/MM)は、エアバスA320型機の初号機(登録記号JA801P)を5月3日に退役させる。2012年3月1日に、国内初のLCCとして初便に投入された機体で、最終便となる3日の福岡発関西行きMM158便には、初便を担当した機長と客室乗務員も乗務する。

*退役当日の記事はこちら

5月3日で退役するJA801P。写真は就航初日にバスから降りて搭乗前に記念撮影する札幌行きMM101便の乗客=12年3月1日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

JA801Pの機内=15年5月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 JA801Pは新造機で、2011年11月4日にエアバスの最終組立工場がある仏トゥールーズで引き渡された。10日にピーチの拠点である関西空港へ到着し、報道関係者に公開された。就航時には一般公募により「Peach Dream」と名付けられ、機首付近に愛称が記された。

 就航初日の2012年3月1日は、ピーチの初便である関西発札幌(新千歳)MM101便などに投入され、この日から国内LCCが歩み始めた。初日の路線は関西-札幌線と福岡線の国内線2路線のみだった。

 5月3日の最終便には、就航初便を担当した機長1人と客室乗務員2人も乗務する。LCCでは、8年前後で機体をリース会社へ返却するケースが多く、JA801Pも同様の措置がとられる。

 ピーチは今年3月に24号機(JA824P)を受領しており、現在は24機体制。今後は既存機の更新や追加として、A320の発展型A320neoを26機、A321neoの航続距離延長型A321LRを2機の計28機を導入する計画を進めていく。

 また、今年度内に統合を予定している同じくANAホールディングス(ANAHD、9202)傘下のバニラエア(VNL/JW)のA320についても、保有する15機のうち10数機のコックピットや客室、塗装などをピーチ仕様に改修する。

関連リンク
ピーチ・アビエーション
Airbus
エアバス・ジャパン

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