エアバス, エアライン, 企業, 機体 — 2019年4月16日 16:50 JST

ANA、ホノルル行きA380でbills機内食 シュニッツェルが第1弾

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 全日本空輸(ANA/NH)とPR会社のサニーサイドアップ(2180)が運営するレストラン「bills」は4月16日、エアバスA380型機「FLYING HONU(フライング・ホヌ)」のエコノミークラスで提供する機内食メニューを発表した。就航日の5月24日から成田発ホノルル行きのほか、羽田発便でも提供する。

billsとコラボしたA380エコノミークラス用機内食を紹介するANAの客室乗務員=19年4月16日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

—記事の概要—
「世界一の朝食」
30-40代女性に照準
メニュー

「世界一の朝食」

 billsは豪州シドニー発祥のレストランで、「世界一の朝食」としてスクランブルエッグなどが人気。豪州や米国、英国、日本などに店舗を展開しており、ホノルルにも大型店を持つ。ANAによると、幅広い世代に認知され、客層が相互に一致することなどから、パートナーに選んだという。

ANAがA380で運航する成田発ホノルル行きエコノミークラスで提供するbillsとコラボした機内食「ポークシュニッツェル」=19年4月16日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

ANAがA380で運航する成田発ホノルル行きエコノミークラスで提供するbillsとコラボした機内食「グリルドチキン、ココナッツカレーソース」=19年4月16日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 今回は2種類のメニューを用意し、3カ月ごとに入れ替えて2020年5月31日まで提供する。往路のホノルル行きは夜便で、成田空港を出発するのが午後8時10分と遅いことや、飛行時間が7時間20分と復路より1時間程度短いため、メニューは1種類に絞った。睡眠時間を長く取りたいという、利用者のニーズに応えたという。

 一方、復路は米国西海岸路線と同程度の飛行時間8時間30分で、昼に出発することから、ホノルル発便のエコノミーはメニューを2種類用意する。

 初便就航から提供する1つ目のメニューは、「ポークシュニッツェル」をメインとしたもの。billsの人気メニューであるシュニッツェルをアレンジしたもので、パセリとケッパーを加え、バターとローストレモンを添えた。提供期間は5月24日から8月31日までと、12月1日から2020年2月29日まで。

 9月1日から提供を始める2つ目のメニューは、「グリルドチキン、ココナッツカレーソース」がメイン。店舗で人気の「イエローフィッシュカレー」をベースにグリルチキンを使用し、日本人の味覚に合うよう日本風のカレースパイスと東南アジアの味付けを組み合わせた。提供期間は9月1日から11月30日までと、2020年3月1日から5月31日まで。

30-40代女性に照準

 メニューを企画したANAのCEマネジメント室商品企画部の鳥巣(とす)奈美子アシスタントマネジャーは、「家族連れや友人同士などでハワイを訪れることが多い30代から40代の女性がメインターゲット。胃がもたれない、ヘルシーな機内食を目指しました」と話す。

billsとの機内食を企画したANAの鳥巣奈美子氏(右)と調理を担当するANAケータリングサービスの清水誠・総料理長(左)ら=19年4月16日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 今回のメニュー開発は、昨年11月に本格化。通常と比べると遅いスタートだったといい、3月30日には成田空港でA380の初号機(登録記号JA381A)を用いて4クラス520席を関係者で満席にし、ファーストからエコノミーまで、実際のサービスでどういった課題が残っているかの検証や、試食した感想を集めたという。

 「男性では、シュニッツェルをお酒の“あて”として食べている人もいました」(鳥巣氏)といい、ボリュームは男性がお腹いっぱいになったと感じるレベルにして、ヘルシーながら食べ応えもあるようにした。

ホノルル線限定のエプロンを着用したANAの客室乗務員=19年4月16日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 機内食作りは、グループ会社のANAケータリングサービス(ANAC)が担当。燻製(くんせい)や、上空3万5000フィート(約1万メートル)でも食材の味を引き出せるマリネなどの調理法を用いて、コラボメニューを完成させた。billsとのコラボメニューは成田・羽田発ホノルル行き(A380以外の運航便含む)のエコノミークラスのみで、プレミアムエコノミーはオリジナルメニューを別途用意する。

 また、機内食提供時に客室乗務員が着用するエプロンは、ハワイを意識したホノルル線限定のものを用意する。

 ANAのA380は全部で3機で、すべて特別塗装機。ハワイの空と海、夕陽をイメージし、初号機が青(ANAブルー)、2号機が深緑(エメラルドグリーン)、3号機がオレンジ(サンセットオレンジ)と、1機ごとに色が異なるデザインが採用された。

 初号機が週3往復で5月に就航後、7月1日から2号機を投入して週10往復に拡大。最後の3号機(JA383A)は、2020年度に受領を計画している。

メニュー
機内食1(19年5月24日-8月31日、12月1日-20年2月29日)
・ポークシュニッツェル – マッシュポテト、ポーチドエッグ、パセリとケッパーバターを添えて
・ジャスミンティースモークサーモン、胡瓜のピクルスと枝豆のサラダ
・味噌でマリネした茄子のソテー、ケールとレタス、トマト、豆腐のサラダ

機内食2(19年9月1日-11月30日、20年3月1日-5月31日)
・グリルドチキン、ココナッツカレーソース – 青梗菜、ライスを添えて
・ローストパンプキン&ヨーグルトクリーム、トーストしたミックスシード
・海老のレモンマリネ、大根と人参のピクルス

A380の運航スケジュール(19年5月24日から6月30日)
NH184 成田(20:10)→ホノルル(08:30)A380運航日:火金日
NH183 ホノルル(11:30)→成田(翌日14:55)A380運航日:火金日
*その他の日は787-9で運航
*19年7月1日からは毎日

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#hawaii24(ANAの特設サイト)
全日本空輸
bills

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