日本航空(JAL/JL、9201)は3月19日、ラグビー日本代表を応援する特別塗装機(ボーイング767-300型機、登録記号JA8986)の運航を開始した。ラグビー日本代表とウィルチェアー(車いす)ラグビー両競技の選手をデザインし、今年9月に開幕するワールドカップ(W杯)などを盛り上げる。
—記事の概要—
・12月まで国内線
・植木会長「JALラグビー部からも代表を」
12月まで国内線
機体の左側にはラグビー日本代表の選手を、右側はウィルチェアーラグビー日本代表の選手を、それぞれ9人ずつデザイン。羽田発着の那覇や旭川、小松、鹿児島などの国内線に、12月ごろまで投入する。初便は定刻午後0時50分に羽田を出発する函館行きJL587便で、運航便は前日夕方にJALのウェブサイトで告知する。
両競技の選手は、エンブラエル170型機(登録記号未定)にもデザインする。4月をめどに投入し、JALグループで地方路線を担うジェイエア(JAR/XM)が運航する。
植木会長「JALラグビー部からも代表を」
就航前の同日午前には、羽田空港のJAL格納庫でお披露目イベントを開催。イベントに出席したJALの植木義晴会長は「日本の皆さんが、デザインされている選手の名前を覚えられるくらい各地を飛び回りたい」と述べ、機運を醸成したいとした。
JALにはラグビー部「JAL WINGS」があり、グループ社員が選手とスタッフとして活動している。植木会長はJAL WINGSについて「今は弱小で、部員が誰も(特別塗装機に)デザインされていない」と笑いながら述べ、将来的な代表への選出を期待した。
イベントには、ラグビー元日本代表の五郎丸歩選手と、ウィルチェアーラグビー日本代表の池崎大輔選手も参加。五郎丸選手は「サッカー日本代表のデザイン機はよく見かけた。まさかラグビーがデザインされるなんて思っていなかった」と感激した様子で話した。
W杯開催中の10月には、日本を含む8カ国が参加するウィルチェアーラグビー大会が都内で開催。W杯の予選と決勝リーグの間の日程で行われる。池崎選手は「ウィルチェアラグビーでいい結果を出して、W杯決勝リーグにつないでいきたい」と意気込みを語った。
前回の2015年W杯では日本代表のメンバーだった五郎丸選手は、現在日本代表から外れているため、デザインされている9人には含まれていない。五郎丸選手は「翼の上あたりに追加でデザインして」と笑いながら要求した。
ラグビーW杯は9月20日に開幕。20カ国が参加し、11月2日まで日本各地で開催される。ウィルチェアーラグビーはW杯期間中の10月16日から20日まで、東京・渋谷の東京体育館で行われる。
関連リンク
日本航空
日本ラグビーフットボール協会
日本ウィルチェアーラグビー連盟
ラグビーワールドカップ2019日本大会
・JAL、車いすラグビーとパートナー契約 池崎選手、激しいタックル披露(16年4月13日)