エアライン, ボーイング, 機体 — 2019年3月11日 13:21 JST

ブリティッシュエアの747、80年代塗装復刻 ランドーデザイン機就航

By
  • 共有する:
  • Print This Post

 ブリティッシュ・エアウェイズ(BAW/BA)は現地時間3月9日から、1980年代後半の塗装を復刻したボーイング747-400型機(登録記号G-BNLY)の運航を開始した。同社の国際線定期便就航100周年を記念した3機目の復刻塗装で、747が退役する2023年までの運航を予定している。

80年代のランドーデザインを復刻したブリティッシュ・エアウェイズの747-400(手前)=PHOTO: Nick Morrish/British Airways

 復刻したのは1984年から1997年まで導入していた塗装で、ブランドコンサルティングを手掛ける米ランドー(Landor)社がデザインした。

 747をアイルランドのダブリンにあるIAC(International Aerospace Coatings)に持ち込み、復刻デザインに塗り変えた。3月9日午前に拠点となるロンドン・ヒースロー空港に到着し、同日のマイアミ行きBA211便が初便となった。今後はマイアミ線のほか、バンクーバーやケープタウンなど、747の運航路線に投入する。

 BAは今回の747-400を含む計4機に、復刻塗装を予定する。復刻初号機はBOAC(英国海外航空)塗装を施した747-400(G-BYGC)で、2月19日から運航を開始した。2号機はBEA(英国欧州航空社)塗装のエアバスA319型機(G-EUPJ)で、3月4日にヒースロー空港に到着した。

 今回の復刻塗装は、BAの前身のひとつであるAT&T(エアクラフト・アンド・トラベル・リミテッド)が1919年8月25日にロンドンとパリの間で運航した、世界初の国際線定期便就航100周年を記念したもの。1939年に設立し、北米やアジアなどの長距離路線を運航していたBOACと、1946年に設立し、欧州域内や英国内線を担っていたBEAの2社が、1974年に合併して現在のBAとなり、1987年2月に民営化された。

80年代のランドーデザインを復刻したブリティッシュ・エアウェイズの747-400(同社提供)

80年代のランドーデザインを復刻したブリティッシュ・エアウェイズの747-400=PHOTO: Chris Bellew/ Fennell Photography

80年代のランドーデザインを復刻したブリティッシュ・エアウェイズの747-400=PHOTO: Nick Morrish/British Airways

ブリティッシュ・エアウェイズの747-400復刻デザイン機に描いたした定期便就航100周年を記念したロゴ=PHOTO: Chris Bellew/ Fennell Photography

80年代のランドーデザインを復刻したブリティッシュ・エアウェイズの747-400=PHOTO: Chris Bellew/ Fennell Photography

80年代のランドーデザインを復刻したブリティッシュ・エアウェイズの747-400の垂直尾翼=PHOTO: Nick Morrish/British Airways

関連リンク
ブリティッシュ・エアウェイズ
Landor

2号機はBEA塗装
BEA復刻塗装のA319就航 ブリティッシュエア、20年退役まで(19年3月7日)

復刻初号機はBOAC塗装
BOAC塗装の747、ヒースロー到着 ブリティッシュエアが復刻(19年2月19日)

BAの歴史
ブリティッシュ・エア、香港就航80周年 23都市経由で10日間(16年4月13日)
ブリティッシュ・エア、日本人CA乗務から60年 歴代制服振り返り(15年6月3日)

現役で活躍するBAの747
ブリティッシュ・エア、747の改修完了 全18機(16年8月5日)
ブリティッシュ・エアの747改修初号機、ニューヨーク線に(15年9月24日)
ブリティッシュ・エア、747を18機改修 パナソニックIFEなど(15年7月22日)
ブリティッシュ・エアの747でティーショット ジャスティン・ローズのチャリティ(14年10月2日)