エアライン, 官公庁 — 2019年3月11日 06:02 JST

国交省、エアージャパンなど5社厳重注意 パイロットのアルコール問題

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 国土交通省航空局(JCAB)は3月8日、パイロットに対する乗務前のアルコール検査でアルコール値が国の基準を大きく超えたり、検査を実施せずに乗務した航空会社5社を厳重注意した。エアージャパン(AJX/NQ)とエア・ドゥ(ADO/HD)、フジドリームエアラインズ(FDA/JH)、アイベックスエアラインズ(IBEX、IBX/FW)、新中央航空(CUK)の5社で、22日までに再発防止策を提出させる。

アルコール反応が検出されパイロットが交代したエアージャパン=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 ANAホールディングス(ANAHD、9202)傘下のエアージャパンでは、2月1日の国際線に乗務予定だった40代男性副操縦士から乗務前にアルコール反応が検出され、成田発ヤンゴン行きNH813便のパイロットを交代させた。

 エア・ドゥでは、1月1日に機長が運航規定に反して出発予定時刻の12時間以内に飲酒し、乗務していた。乗務前のアルコール検査は、社内基準値を下回っていたが、会社に虚偽報告をしていたことがわかった。同社では1月14日にも、札幌発中部行きHD130便の機長と副操縦士、訓練生の男性3人がアルコール検査を実施せずに乗務していた。

 FDAとIBEXでも、パイロットがアルコール検査を実施せずに乗務する事例が発生。FDAは2月1日、IBEXは1月9日に起きた。新中央航空では、1月21日の乗務前アルコール検査で社内基準を超えるアルコールが副操縦士から検出された。

 国交省は、「飲酒に関する更なる全社的な意識改革が必要」と指摘。会社に対する厳重注意のほか、当該パイロットにも航空業務停止60日や文書注意といった処分を下している。

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国土交通省
エアージャパン
エア・ドゥ
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IBEXエアラインズ
新中央航空

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