エアバス・ヘリコプターズは現地時間3月4日、多用途双発ヘリ「H145」の最新型を米アトランタで開催中のHAIヘリ・エキスポ2019で発表した。新型の5枚ブレードを備え、有効搭載量が150キログラム増加した。EASA(欧州航空安全局)の認証は2020年初め、初号機納入は同年中ごろを計画している。
5枚ブレードの採用により、最大離陸重量を3800キログラムに引き上げ、有効搭載量を機体の空虚重量と同等に改良。メインローターはベアリングのない新設計で、メンテナンス作業を容易にしたという。また、ローターの直径が小さくなり、従来よりも狭いエリアで運用が可能になる。
これらの改良で乗客と乗員の乗り心地を向上。またワイヤレスの機上通信システム「wACS(Airborne Communication System)」の統合により、飛行中もリアルタイムでの相互接続を可能とし、シームレスなデータ通信を実現したという。
今回の改良は、現行のH145の顧客にも改修オプションとして提供する。
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