旭川空港に1月29日、国際線用ラウンジがオープンした。保安検査場通過後の制限エリア内のビジネスクラス客向けラウンジで、LCCなどビジネスクラスの設定がない便では、ビール1杯とおつまみ付きで1人1500円を支払うと利用できる。
旭川空港の国際線ターミナルは、2018年11月22日に開業。ラウンジはターミナルと同じく旭川空港ビルが運営する。ラウンジ横には同社直営の免税店もオープンし、国際線制限エリア内の商業施設は免税店が2店舗、ラウンジが1カ所になった。
ラウンジの席数は14席で、家具が名産の旭川をイメージし、木材を多用した落ち着いた内装が特徴。ソファは旭川家具で、各席に電源コンセントと充電用USB端子を設けた。
空港ビルによると、ビジネスクラスの乗客には、チェックイン時に航空会社のカウンターでクーポンを渡し、ラウンジに隣接する免税店のレジで提示してもらう。料金を支払って利用する場合も、同じレジで係員に1500円を払う。
現在の国際線定期便は、タイガーエア台湾(TTW/IT)とエバー航空(EVA/BR)がそれぞれ週2往復ずつ運航する台北線。一方、2月はチャーター便をキャセイパシフィック航空(CPA/CX)が香港から、中国東方航空(CES/MU)が杭州から運航する。このほかにもチャーター便が就航する見込み。
同時オープンした直営免税店には、外国人に人気の日本酒やカレーのルー、おもちゃなどをそろえる。日本酒は「獺祭」(山口県)や「久保田」(新潟県)といった海外で人気の銘柄のほか、旭川の地酒「国士無双」や「男山」「大雪乃蔵」、上川郡の「上川大雪」などもそろう。免税店の清野麻衣店長は「酒米や磨きの違いなどはわかりにくいので、中国語が話せる店員を中心に配置したい」と、日本酒の魅力を説明しながら販売したいという。
改修が進む旭川空港には今後、5月下旬に「ジンギスカンデッキ」が、秋までの季節営業でターミナル3階にオープン。大雪山や滑走路を眺めながらビールとジンギスカンが楽しめる。6月に入ると国内線の制限エリア内にカード会社のラウンジが新設され、7月には1階到着口近くにセブンイレブンが開業する。
一連の改修を終えて、ターミナルがグランドオープンする9月には、これまで国際線施設や有料待合室、物販店などがあった場所に、旭川ラーメンなどを楽しめるフードコート「空市」を新設する。
*写真は11枚。
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