コロワイド(7616)傘下で飲食店を運営するコロワイドMD(横浜市)は1月28日に、羽田空港にステーキ専門店「ステーキ宮」の新業態をオープンする。手軽にステーキを食べられるカフェスタイルの店舗で、出発客のほか、空港の従業員の利用も狙う。開業前の25日には、報道関係者らを対象に内部を公開した。
ステーキ宮は1975年に宇都宮市で創業したステーキ専門のレストランで、現在は北関東や東海地方を中心に、144店舗を展開。おもにコロワイド傘下のアトム(名古屋市)が運営している。ステーキ宮としては初の空港出店で、今回の新業態で、東京23区に初出店する。
新業態「カフェ&ビアレストラン宮」は、羽田空港第1ターミナル2階保安検査場A前の一般エリアにオープン。ステーキ宮でも提供する各種ステーキやハンバーグのほか、1日15食限定で、国産牛フィレ肉を使ったサンドイッチも用意する。
テーブル席78席、カウンター席8席の計86席で、テーブル席の一部にはAC電源を、カウンター席にはACとUSB電源を備える。食事メニューのほか、国産・輸入ビールやソフトドリンクなども充実させ、家族連れなどの利用を見込む。
羽田空港に勤務する人は、10%引きの料金で利用できる。このほか、ロコモコ丼やプルコギライスなど、従業員限定の月替わりのメニューも提供する。
カフェは保安検査通過前となる一般エリアに出店する。運営するコロワイドMDストアカンパニー フードテーブル事業部の大美賀渡事業部長は、今後の他空港への展開について「最終的には制限エリアに出店したい」と述べ、一般エリアに6店舗程度出店した後に検討を進めるとした。
コロワイドグループでは、これまで空港への出店が少なく、今回のオープンにより新たな客層の取り込みを狙う。また、従来の居酒屋事業とは異なる業態店を手がけることで、グループの成長を図る。
カフェ&ビアレストラン宮は、午前6時30分から午後9時30分まで営業。1月31日までは午前11時に開店する。
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