日本航空(JAL/JL、9201)のパイロット有志によるコーラスグループ「JAL空飛ぶ合唱団2018」が12月24日、デビュー以来3回目となるコンサートを羽田空港第1ターミナルで開いた。合唱の前にはパイロットの飲酒問題により、同社が国土交通省から事業改善命令を21日に受けたことをメンバーが謝罪。合唱団を指揮する織田直行機長は、「運航乗務員、客室乗務員をはじめ、日本航空全スタッフで今後も安全運航にまい進してまいります」と誓った。
空飛ぶ合唱団は、2017年のクリスマスイベントで、客室乗務員有志によるミュージックベル演奏チーム「JALベルスター」のコンサートに友情出演の形で参加。活動2年目となる今年は、単独でコンサートを開いた。
今年のクリスマスは、24日に単独公演を2回開き、JALベルスターのコンサートにも参加。過去に披露した2曲に、新たに準備したオリジナル曲を加えた全3曲を歌った。コブクロの『君という名の翼』でスタートし、オリジナル曲『君と描く空』と続き、最後に客室乗務員による手話チーム「手話べりサロン」とともに、かつてJALのCMで使われた米米CLUBの『浪漫飛行』を歌い上げた。
『君と描く空』は、さまざまな職種の社員から業務にまつわる印象的なフレーズを集め、それらを基に空飛ぶ合唱団のメンバーが作詞。社外の人が作曲したという。
空飛ぶ合唱団は、ボーイング767型機に乗務する767乗員部のメンバーを中心に構成。スケジュール調整が難しく、今後の活動予定は決まっていないという。空飛ぶ合唱団を立ち上げた767乗員部の副操縦士、小澤佑介さんは終演後、「普段パイロットはお客様との交流が少ないので、サービス業に携わる身として、お客様に感謝の気持ちを伝える機会として、これからも空飛ぶ合唱団の活動を続けていきたい」と語った。
現在のメンバーは結成時と同じ13人。1人が人事異動により抜け、今回から737乗員部に所属する女性副操縦士が1人加わった。また、織田機長も767乗員部から787乗員部へ異動となった。
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