空港 — 2018年12月23日 10:50 JST

静岡空港、滑走路が見えるラウンジ開業　お茶を充実

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　静岡空港を運営する富士山静岡空港会社は12月22日、ビジネスラウンジ「YOUR LOUNGE」をオープンした。カード会社12社と提携した保安検査前のエリアに設けられたラウンジで、対象のクレジットカードを持たない人も、1人1000円（税抜）で利用できる。

静岡空港にオープンしたYOUR LOUNGE＝18年12月21日 PHOTO: Youichi KOKUBO/Aviation Wire

静岡空港にオープンしたYOUR LOUNGEのドリンクコーナーに用意された豊富なお茶＝18年12月21日 PHOTO: Youichi KOKUBO/Aviation Wire

　YOUR LOUNGEは、ターミナル2階の保安検査場通過前に設置され、面積は約140平方メートル、席数は40席。室内を「じっくり語らいゾーン」「心躍る交流ゾーン」「しごと集中ゾーン」「リラックス深呼吸ゾーン」と4つに分け、電源コンセントと充電用USB端子を全席に完備した。Wi-Fi環境を提供するほか、ソフトドリンクを用意し、アルコール類は有料となる。

　ドリンクコーナーには、茶所・静岡らしくさまざまな種類のお茶がそろう。「緑のアールグレイ」「抹茶入り玄米茶」「和紅茶」などが楽しめる。

　静岡空港は、静岡県が設置・管理する地方管理空港で、2009年6月4日開港。愛称は「富士山静岡空港」と名付けられた。滑走路は長さ2500メートル、幅60メートルのものが1本（RWY12/30）、エプロンは8バースで、運用時間は午前7時30分から午後10時まで。今年4月10日に国内線の、10月30日に国際線の新ターミナルがオープンした。

　ラウンジオープンに先駆け、静岡県内の有名店を集めた「フードコートFSZ」が今月6日に開業。全4店舗で、今回はラーメン「麺屋燕」、餃子「元祖浜松餃子石松」、そば・うどん「東海軒富士見そば」の3店舗がオープンし、残る1店舗の「パスタ屋一丁目」は、2019年2月初旬に開業を予定している。席数は約160席で、店名の「FSZ」はIATA（国際航空運送協会）が定めた静岡空港を示す3レター（3文字）コードに由来する。

　2019年4月1日に民営化を予定しており、三菱地所（8802）と東急電鉄（9005）のコンソーシアム（企業連合）が優先交渉権者に選ばれた。静岡県は11月7日に公共施設等運営権を設定し、22日付で富士山静岡空港会社と実施契約を締結。コンソーシアムは、空港会社の株式を買い取る形で、新運営体制に移行する。

＊写真は25枚。