日本航空(JAL/JL、9201)は12月20日、乗務中の40代女性客室乗務員から社内基準を超えるアルコールが検出されたことを明らかにした。JALによると、客室乗務員は乗務前の飲酒検査ではアルコールが検出されておらず、本人は飲酒を否定しているという。
客室乗務員が乗務していたのは、17日の成田発ホノルル行きJL786便(ボーイング787-9型機、登録記号JA874J)。成田を午後7時58分に出発し、ホノルルには現地時間同日午前7時27分に到着した。客室乗務員は、乗務2時間前に成田で飲酒検査を受けたが、この時点でアルコールは検出されなかった。
しかし、同僚の客室乗務員2人がアルコール臭を感じ、客室責任者である先任客室乗務員に報告。日本時間午後11時50分ごろ、先任客室乗務員がアルコール感知機を使って検査したところ、呼気から社内基準の0.1mg/lに対し、0.15mg/lのアルコール値が2回検出された。その後、30分ほどあけて3回目の検査したところ、基準値を再度超えた。ホノルル到着後に検査した際は、アルコールは検出されなかったという。
客室乗務員はビジネスクラスを担当。機内での検査で最初にアルコールを検出後は、ホノルル到着まで業務からはずした。社内調査には、12月14日以降は飲酒を一切していないと応じたいう。一方、食事前などにマウスウオッシュを日常的に使用していたと報告している。同僚が最初にアルコール臭を感じた際は、機内食を乗客に提供していた。
JALによると、マウスウオッシュを使用した場合でも、うがいをして15分程度時間をあければ、アルコールは検出されないという。今後は客室乗務員が機内で飲酒していたかや、機内でとった食事が検査に影響したかなど、詳細に調査するという。
国土交通省は21日、JALの男性副操縦士(懲戒解雇)が過度な飲酒により、10月に英国で身柄を拘束され、禁錮10カ月の判決が11月に現地で言い渡されたことなどを受け、同社に事業改善命令を出した。
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日本航空
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