観光庁は12月18日、2018年の累計訪日客が3000万人に到達したと発表した。3000万人目となったのは、台湾の王劭予(オウ・ショウヨ)さんで、ピーチ・アビエーション(APJ/MM)の台北(桃園)発便で関西空港に到着した。関空の第2ターミナルでセレモニーを開催し、石井啓一国土交通相(衆院・北関東、公明)ら、関係者が3000万人到達を祝った。
—記事の概要—
・国交相「魅力発信強化」
・日本は「生涯旅行する国」
・2012年以降大幅な伸び
国交相「魅力発信強化」
2018年は、6月に大阪北部地震、7月に西日本豪雨、9月に関西地方への台風21号上陸と北海道胆振東部地震が発生するなど、自然災害が多く発生した。国交相は「7月以降は(訪日客数の)伸び率に鈍化傾向が見られるものの、戦略的な訪日プロモーションが実を結んだ」と述べ、満足した様子を見せた。
今後は、2019年のラグビーワールドカップ(W杯)、2020年の東京五輪・パラリンピック、2025年の大阪万博など、世界的なイベントが多く控え、日本が世界から注目される機会が増える。国交相は「日本の多様な魅力の発信を強化し、(各地での)受け入れ環境の整備、観光資源の磨き上げを進める」と述べ、政府が目標とする2020年までの、年間訪日客数4000万人に向けて決意を新たにした。
3000万人目の訪日客となった王さんには、国交相から記念盾を、ピーチの井上慎一CEO(最高経営責任者)からは、運賃などの支払いに使える「ピーチポイント」と模型飛行機などをプレゼントした。
日本は「生涯旅行する国」
王さんが搭乗したのは、18日の台北発関西行きMM22便(エアバスA320型機、登録番号JA820P)。定刻から59分遅れの午後2時4分に到着した。
現在39歳の王さんは、今回で12回目の訪日となる。初めて日本を訪れたのは12歳のころで、初の海外旅行だったという。今回は5日間滞在。鉄道の乗り放題パスを入手済みの王さんは、「大阪を思いきり楽しみたい」と話した。
日本を「生涯旅行し続ける国になる」とした王さんは、「今後、5000万人目の訪日客も目指したい」と意欲を見せた。
2012年以降大幅な伸び
観光庁が所管する日本政府観光局(JNTO)は、日本人の海外旅行が自由化となった
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