2019年度に導入予定の次期政府専用機の2号機(ボーイング777-300ER型機、登録番号N511BJ、MSN62440)が12月11日朝、スイスのバーゼルから航空自衛隊の千歳基地に到着した。すでに訓練を進めている初号機(機体番号80-1111)とともに、4月の運用開始に向けた準備を本格化させる。
次期政府専用機は、2014年8月に777-300ERが選ばれ、「ジャンボ」の愛称で親しまれた現行のボーイング747-400型機と同じく2機の導入が決定。片道約13時間かかる米国東海岸へ直航できることや、貴賓室や執務室など要人輸送に必要な装備を設けられること、国内の航空会社が長期的に整備できることなどの条件から、当初より最有力候補だった777-300ERに決まった。
外観のデザインコンセプトは日章旗。白い機体をベースに、赤い曲線を側面に描いた。上面から見ると、赤いラインが尾部に向けてV字状に描かれている。国名は前から2番目のドア(L2/R2ドア)上部に記された。
民間機が使用する新千歳空港の滑走路に着陸した2号機は、隣接する空自千歳基地にある政府専用機用の格納庫へ到着。今後はパイロットらの訓練に使用される。
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