日本航空(JAL/JL、9201)は、英国の法令に定められた値を超えるアルコールが乗務前に検出され、現地警察に身柄を拘束された男性副操縦士について、日本時間11月29日夜にロンドンの裁判所が禁錮10カ月を言い渡したことを明らかにした。
副操縦士が逮捕されたのは、現地時間10月28日(日本時間29日)。ロンドンを28日午後7時発の羽田行きJL44便に、機長2人とともに3人で乗務予定だった。しかし、飛行機へ向かう送迎バスの運転手が、ホテルから空港内にあるJALの事務所へ向かう際、副操縦士からアルコール臭を感じたため、現地警察が検査を実施。英国の規定値0.09mg/lに対し、約10倍の0.93mg/lと、規定を大きく超えるアルコール量が呼気検査で検出され、血中濃度検査でも規定値の200mg/lの9.5倍にあたる1890mg/lのアルコールが検出されたことから、身柄を拘束された。
JALは30日未明、判決を受け「皆さまにご心配とご迷惑をおかけしましたことを重ねてお詫び申し上げます。当該副操縦士に対しまして、禁錮10カ月という大変重い判決が言い渡されたことにつきましては、個人の意識の甘さのみならず、弊社が管理監督責任を果たせていなかった結果でもあり、慚愧の念に堪えません。本事案の重大性をあらためて認識し、二度とこのような事案を引き起こさないよう、再発防止に向けた取り組みを徹底してまいります」と、声明を発表した。
経営陣をはじめ、関係者の処分は30日午後3時に発表する(発表内容はこちら)。
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【お知らせ】
1段落目の誤字を修正しました。(18年11月30日 09:03 JST)