航空宇宙防衛分野の企業が一堂に会する展示会「国際航空宇宙展2018東京」(JA2018、主催:一般社団法人・日本航空宇宙工業会(SJAC)、東京ビッグサイト)が11月28日、東京ビッグサイト(東京・有明)で開幕した。30日まで。
15回目となる今回は、2016年に開かれた前回より約3割減となる国内外520社・団体が出展。会場面積も前回と比べて半減した。
エアバスは、2019年5月に全日本空輸(ANA/NH)が就航させるA380の大型模型や、同じく2019年に日本航空(JAL/JL、9201)が就航させるA350 XWBの客室モックアップなどを出展。いずれも海外の航空ショーやインテリアショーでは展示しているものだが、日本では初お目見えとなった。A380の模型は、キャビンレイアウトの一部を変えることもできる。
ボーイングは、787のフライトシミュレーターや、777-9、787-10、737 MAX 10の大型模型などを展示していた。
三菱重工業(7011)は、子会社の三菱航空機が開発中のリージョナルジェット機「MRJ」の模型や、防衛、民間機、宇宙などの事業紹介を行っていた。MRJの模型は、現在飛行試験が進むMRJ90のほか、短胴型のMRJ70を展示していた。このMRJ70の模型は7月にロンドン近郊で開かれたファンボロー航空ショーにも展示されたもので、今のところ一つしかないという。
川崎重工業(7012)は子会社の日本飛行機とともに、P-1哨戒機やC-2輸送機、BK117 D-2中型双発ヘリなどの模型を、SUBARU(7270)は開発中の最新ヘリ412EPXと防衛省向けとなるUH-Xの模型、新明和工業(7224)はUS-2救難飛行艇の模型、IHI(7013)は777X向けの大型エンジンGE9Xの模型などを出展している。
また、航空機部品を製造したり、参入を目指す各地の中小企業や、自治体もみられた。
海外勢では、F-35戦闘機を製造するロッキード・マーチンや、ノースロップ・グラマン、ガルフストリーム、ベル、レオナルドヘリコプターズ(旧アグスタウェストランド)、ロールス・ロイス、プラット・アンド・ホイットニー、ハネウェル、レイセオン、ロックウェル・コリンズ、タレス、BAEシステムズ、IAIなどがブースを構えていた。
国際航空宇宙展は、1966年に埼玉県の航空自衛隊入間基地で開かれた東京航空宇宙ショーが前身。これまでは4年ごとに開かれてきたが、2020年は東京オリンピックが開催されるため、今回は2年前倒しで開催し、次回は2021年に開く。
関連リンク
国際航空宇宙展
・エアバス、国際航空宇宙展にA350客室モックアップ出展 28日から(18年11月15日)
・国際航空宇宙展、ビッグサイトで開幕 4年に一度、過去最多出展(16年10月12日)
・MRJの最新モックアップなど展示 国際航空宇宙展、9日から名古屋で(12年10月8日)