エアライン, 空港 — 2018年11月22日 00:30 JST

羽田空港、2タミのサテライト公開　ANA系12月から発着、吹き抜けで開放感演出

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　羽田空港のターミナルを運営する日本空港ビルデング（9706）は11月21日、国内線第2ターミナル北側のサテライト施設を報道関係者に公開した。12月10日にオープンし、主に全日本空輸（ANA/NH）とソラシドエア（SNJ/6J）、エア・ドゥ（ADO/HD）の運航便が発着する。

羽田第2ターミナル北側にオープンするサテライト＝18年11月21日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

　空港ビルは現在、羽田第2ターミナル南側を増改築し、国内線と国際線を共用化する工事を進めている。同部分を国際線で使用する時間帯は、国内線の発着スポット（駐機場）が不足することから、同ターミナル北側に3カ所の搭乗口を有する3階建てのサテライトを建設した。

　また、今年5月には503番と504番、506番のオープンスポット3カ所に、PBB（搭乗橋）やエスカレーターなどを備えた「ボーディングステーション（BS）」を新設。BSやサテライトを整備することで、工事中もPBBがある国内線スポットが極力不足しないようにしている。

　サテライトは2017年9月に着工。約1年2カ月で完成した。広さは延床面積が1万1400平方メートル、建築面積は4100平方メートルで、1階はバスの発着場、2階が出発階、3階が到着階になっている。出発階の席数は約530席で、さまざまな形のソファを配置した。

羽田第2ターミナル北側にオープンするサテライト＝18年11月21日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

　サテライトには航空会社やカード会社のラウンジはなく、ANA系の物販店「ANA FESTA」が土産物や弁当、軽食、ドリンク類などを提供。出発客が利用する2階を吹き抜けにすることで、ホテルのラウンジのようなゆったりとした開放感のある空間を演出した。テーブル席などには電源コンセントや充電用USB端子を設け、コーヒーを飲みながら出発まで仕事をしたいといったニーズにも応えられるようにした。

　搭乗口の番号は46番から48番まで。PBBは46番と47番が2本、48番のみ1本としたが、48番も将来的に2本化できるよう準備工事は済ませた。

　また、サテライトでは第2ターミナル本館と、出発階と到着階の位置関係が逆転した。空港ビルによると、サテライトを建設した場所は貨物施設が隣接するなど、建設可能な場所が限られていたことから、出発階に必要な広さを割り出してから上階に到着階を設けることで、限られた敷地を有効活用したという。

　本館からサテライトまでは連絡バスで約3分かかる。出発客を運ぶバスは、約5分おきに運行。到着便が着く際には予めバスが待機し、乗客が待たずに本館へ向かえるようにする。

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