日本航空(JAL/JL、9201)は10月16日、乳がん早期発見を目的とした検診受診の啓発キャンペーン「ピンクリボンフライト」を、羽田発熊本行きJL633便(乗客158人、幼児2人含む)で実施した。客室乗務員がピンク色のスカーフを巻き、パイロットはピンクの肩章を付けて乗務し、乳がんの正しい知識、早期発見の重要性を訴えた。
JALは2004年から、エスティ ローダー グループ(ELGC、東京都千代田区)と乳がんの啓発活動を行っている。13回目となるピンクリボンフライトは、乳がん早期発見を目的とした検診受診の啓発キャンペーンの一環。今回はニコライバーグマン(東京都港区)も参加し、同社がデザインしたフラワーコサージュを乗務員が着用した。客室乗務員のスカーフは、ジェイエア(JAR/XM)で使われているピンク色のものを巻いた。
熊本行きJL633便が出発する羽田の10番搭乗口前で、JALの植木義晴会長は、「乳がんは日本人女性では11人に1人が発症すると言われているが、早期発見と早期治療で治る確率も高いと知られている。女性だけではなく、男性も愛する人の乳がん予防に関わっていくよう、活動を広めたい」とあいさつした。
今年は昨年に続き、パイロットがピンクの肩章を着用。パイロット出身の植木会長は、「肩章は4本線が機長、3本が副操縦士で、通常は金色だが、期間中はピンク色のものを着けている。と言ってもコックピットにいるので、なかなか皆様にお目に掛かることはできないが、空港ですれ違って、ピンクの肩章を着けていたら『乳がんに対する啓発だな』と思っていただければ」と、搭乗前の乗客に語りかけた。
10月は啓発活動の強化月間で、パイロット有志はピンクリボンフライト以外でも、ピンクの肩章を着用する。ピンクリボンフライトは、2016年までは「ピンクスカーフフライト」と呼んでいたが、昨年からパイロットの肩章が加わったため、フライト名も改めた。
JL633便の乗客には、乳がんキャンペーンの知識啓発カードと、デンマークのチョコレートブランド「Summerbird ORGANIC(サマーバード オーガニック)」のチョコレートを配った。
関連リンク
ピンクリボンキャンペーン(JAL)
エスティ ローダー グループ ピンクリボン キャンペーン
ニコライバーグマン
・JAL、乳がん検診啓発「ピンクリボンフライト」 パイロットもピンク肩章(17年9月29日)
・JAL、ピンクリボンJETで乳がん検診呼びかけ(14年10月15日)
・JAL客室乗務員ら、乳がん検診をピンクのスカーフ姿で呼びかけ(13年10月17日)
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