ソラシドエア(SNJ/6J)は10月3日、沖縄県宜野座村をピーアールするデカール機「Rio Park Ginoza号」(ボーイング737-800型機、登録番号JA810X)を就航させた。ソラシドの全路線で約1年間運航し、村民から「水と緑と太陽の里」として親しまれる宜野座村の知名度向上を目指す。
ソラシドは、地域振興の機体活用プロジェクト「空恋ー空で街と恋をするー」で、2012年10月から機体に九州や沖縄の自治体名などを描き、機体を通じてピーアールしている。Rio Park Ginoza号は、同プロジェクトの23機目で、機体後部や搭乗ドア付近にデカールを貼り、村花のツツジ、沖縄らしいハイビスカスを用いて、ありのままの自然が豊かな宜野座村を表現。イラストでは、ゆるキャラの「ぎ〜のくん」と、今回のプロジェクトにあわせ、新たに誕生した「Rioちゃん」が、星の形をした船に乗って旅をする様子を描いた。
機体の名称は、南米との交流の歴史からスペイン語やポルトガル語で「川」を意味する「rio(リオ)」と、スペイン語で「私は笑う」を表す「yo me rio」の「rio」から、「笑顔あふれる宜野座」を意味する「Rio Park Ginoza号」と名付けた。
那覇空港で開かれた就航記念イベントに出席した、宜野座村の當眞(とうま)淳村長は、「観光にも力を入れ始めたので、ソラシドとのコラボを通じて村をピーアールしていきたい」と抱負を述べた。初便に神戸行きを選んだのは、関西圏との距離を縮めたい、関係を密にしていきたいとの思いから決めたという。
宜野座村は沖縄本島のほぼ中央に位置し、名護市など3つの市町村と接している。5つのダムを有し、農業を中心に栄えており、沖縄の原風景が色濃く残ることから、飾らない「ありのまんま」が宜野座の魅力だという。
Rio Park Ginoza号の初便となった那覇発神戸行き6J26便は、乗客127人(幼児14人含む)を乗せ、定刻より5分遅れの午後2時45分に那覇を出発した。機内では、客室乗務員がオリジナルデザインのエプロンを着用。シートポケットには情報誌を置き、共同でピーアール活動を展開する。
ソラシドの那覇路線は現在、神戸線が1日3往復、石垣線と鹿児島線が2往復ずつ、宮崎線と中部(セントレア)線が1往復ずつの計1日9往復。冬ダイヤが始まる10月28日からは、中部(セントレア)線を1日2往復に増便する。ソラシドの髙橋宏輔社長は、今回新たに就航する便を含めての利用を呼びかけた。
沖縄県の空恋プロジェクトは、2013年10月3日からの沖縄美ら島財団「春咲へひとっ飛び!沖縄やんばる号」(JA808X)、2014年10月31日からの沖縄美ら島財団「やんばる花めぐり号」(JA808X)、2015年12月15日からの沖縄県「プロ野球沖縄スプリングキャンプへGO!」(JA811X)に続き、今回で4番目。単独の市町村としては、宜野座村が沖縄県で初となった。
関連リンク
空恋-空で街と恋をする-
ソラシド エア
宜野座村
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