日本航空(JAL/JL、9201)が100%出資する中長距離LCCの準備会社「ティー・ビー・エル(TBL)」は9月26日、ボーイング787型機のパイロットの募集要項を10月9日に発表する方針を示した。すでにパイロットのライセンスを保持している人を対象に、30人募集する見通し。客室乗務員や地上係員は、来春から募集する。
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TBLは成田空港を拠点に、2019年度中に航空運送事業の許可(AOC)を取得し、2020年夏ダイヤに中長距離LCCとして就航を計画している。機材は787-8が2機で、就航から2年以内の黒字化を目指す。
JALでマイレージ事業部長を務めていた西田真吾社長は、「JALの各部門からタフで愉快な仲間が集まり準備を進めている。品質に厳しい日本のマーケットでお客様に鍛えていただき、新しいスタイルを確立したい」と抱負を述べた。
西田社長は、「2機の787のパイロットとして30人が必要になる。客室乗務員や地上係員も、来春から募集する予定だ」と語った。
西田社長によると、社名は2019年3月ごろ、サービス内容や制服は同年4月ごろにお披露目したいという。エコノミークラスの座席配置は、JALが世界で唯一採用している1列8席を改め、他社と同じ9席にする。
準備会社名のTBL.は、「To Be Launched(立ち上げ)」の頭文字から命名。西田社長は、「ロケットであれば発射前、船であれば出航前。社内の掛け声はぶっとんだLCC」と説明した。
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