スカイマーク(SKY/BC)は9月3日、就航20周年を記念した特別デカール機「星空ジェット」(ボーイング737-800型機、登録番号JA73NQ)を、羽田空港の格納庫でお披露目した。4日から1年程度運航予定で、運航前日に同社ウェブサイトで告知するという。
スカイマークは、1998年9月19日に1路線目の羽田-福岡線が就航。今年で20周年を迎えることから、機体デザインを社内で募集し、社員による投票の結果、運航乗員部乗員課の副操縦士、橋本俊太郎さんの案が選ばれた。
3日の記念イベントでは、左右でデザインが異なる星空ジェットのお披露目のほか、機内BGMを手掛けるピアニスト・作曲家の川上ミネさんによる生演奏などが行われた。
スカイマークの市江正彦社長は、「この絵には意味がある。会社ができた当時のマスコット『クービー(CooBee)』はアヒルで、今の垂直尾翼は大きい星が一つだが、創業時ははくちょう座だった。20年前、自分たちはアヒルの子だけれども、将来は白鳥のようにはばたくという思いが込められていた。このエピソードを聞いた橋本さんが、機体に白鳥を描いた」と、機体に込められた思いを語った。
佐山展生会長は、2015年1月の破綻直後からの再生を振り返り、「破綻直後は『スカイマークは遅れる』とよく言われ、実際に2010年度、2011年度の定時運航率は最下位だった。定時運航率日本一を達成しようと社員とがんばり、7月31日に(国土交通省が発表した数値で)ナンバーワンになった。今後は断トツの1位を目指し、お客様満足度1位を達成したい」と、次の目標を掲げた。
市江社長は、「2年後には再上場を実現しないといけない。もっとしっかりした、大きな三つ目になりたい」と述べ、大手2社とは異なる第三極としての存在感を出していきたいとの抱負を述べた。
関連リンク
スカイマーク
・スカイマーク佐山会長、エアバス再導入に含み 「将来的に恩返し」(18年9月3日)
・スカイマークの新737、翼端にサクラ咲く 27機体制に(18年8月15日)
・スカイマーク、今冬に国際チャーター検討 サイパン・パラオ、19年定期便化も(18年7月19日)
・スカイマーク、サイパン・パラオ国際チャーター検討 市江社長「19年5月か6月に」(18年6月18日)
・スカイマーク市江社長「200席可能性ある」 後継機選定、燃費より稼働重視(18年4月9日)
・スカイマーク、民事再生法申請 社長に有森氏、インテグラルが支援(15年1月28日)
・スカイマーク、成田便の運航終え撤退(14年10月25日)