日本航空(JAL、9201)の植木義晴社長は2月4日、保有するボーイング787型機7機の運航見合わせに伴い、777などの予備や整備待ち機材を5機投入していることを明らかにした。
5機の内訳はスタンバイ機2機と整備に引き当てていた3機。以前から計画している国際線用767の主翼端に燃費を改善するウィングレットの装着については、改修を遅らせて運航便数を維持するか、整備を開始するかを4月以降の機材計画で検討を進める。
退役予定機の扱いについては、2013年度中に予定している2機の国際線用767の退役を遅らせることを検討しているという。一方、発注済みの機体の前倒し受領は「787以外は(737など)小型機になる」(植木社長)として、787の代替機としての導入は難しいとの見方を示した。
ボーイングへの補償交渉については、「今一番大切なのは一日でも早く787を安全に飛ばすことだと思う。事態が落ち着いた時に話し合う準備は進めているが、現時点では始めていない」と述べた。
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