航空自衛隊は、2019年3月末に運用終了を予定している現在の政府専用機(ボーイング747-400型機)について、退役後の活用方法を企業や団体から募集する。
2機ある政府専用機は、ともに空自千歳基地の特別航空輸送隊に所属。2018年度いっぱいで運用を終えるが、地元などからは保存を求める声が聞かれる。7月22日に千歳基地で開かれた航空祭では、一般向けでは初めて2機そろって展示され、多くの来場者が訪れた。
空自では、退役後に機体を処分する際に、政府専用機という特性を考慮した処分方法を模索しており、企業や団体から寄せられたアイデアを検討材料にする。
アイデアを提案したい企業や団体は、8月7日正午までに担当窓口である、航空幕僚監部装備計画部整備・補給課に持参するか、郵送または電子メールで提出する。8日午後3時からは、応募者向け説明会を市ヶ谷基地で開く。アイデアをまとめた「情報提供書」の提出期限は、24日午後5時まで。
海外の事例としては、米シアトルの航空博物館「Museum of Flight」に、元大統領専用機VC-137が静態保存されている。
2019年度に導入予定の次期政府専用機は、ボーイング777-300ER型機に変わる。整備の委託先も、現在の日本航空(JAL/JL、9201)から、全日本空輸(ANA/NH)を傘下に持つANAホールディングス(9202)に移る。
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航空自衛隊
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