7月30日午後3時40分ごろ、成田空港のB滑走路に着陸したエア・カナダ(ACA/AC)のモントリオール発成田行きAC5便(ボーイング787-8型機、登録番号C-GHPV)が使われていない誘導路に誤進入し、4時間が経過した午後7時55分現在も、乗客と乗員を乗せたまま立ち往生している。
国土交通省航空局(JCAB)によると、AC5便には乗客201人と乗員11人が乗っているという。空港を運営する成田国際空港会社(NAA)によると、午後7時55分の段階でまもなく機体にトーイングカー(けん引車)を付け、駐機場へけん引できるかを判断する。
NAAによると、エア・カナダ機が立ち往生したことで、B滑走路は午後3時44分から閉鎖。午後7時55分現在もA滑走路のみで運用しており、多くの遅延便が出ている。また、ジェットスター・ジャパン(JJP/GK)では、福岡行きなど6便が欠航し、2便がダイバート(目的地変更)した。
ジェットスター・ジャパンによると、札幌発成田行きGK110便が羽田へ、札幌発成田行きGK114便が中部へダイバートした。GK114便は給油後、成田へ向かうという。
日本航空(JAL/JL、9201)によると、成田発伊丹行きJL3005便が出発を1時間30分待たされており、到着時間によっては伊丹の運用時間を過ぎるため、関西空港へダイバートする可能性があるという。
全日本空輸(ANA/NH)によると、遅延便は他社と同じく発生しているものの、欠航やダイバートは現時点で発生していないという。
モントリオール-成田線は、今年6月に就航。日本とモントリオールを結ぶ初の定期便で、観光シーズンに当たる夏ダイヤ期間中は毎日運航し、10月28日に始まる冬ダイヤでは、週3往復に季節減便し、通年運航する。
*機体けん引の記事はこちら。
・成田のエア・カナダ機、5時間以上立ち往生(18年7月31日)
・エア・カナダ、成田-モントリオール就航 初の定期便(18年6月2日)