三菱航空機のMRJが、ロンドン近郊で開かれたファンボロー航空ショーで初のフライトディスプレー(飛行展示)を披露した。7月16日の初披露を取材しようと、日本からも多くのメディアが現地入りした。
16日は雲が多かったものの、無事フライトを終えたMRJの飛行試験3号機(登録番号JA23MJ)。一方、直後に機体を駐機場所へ移動する際には、現地で委託しているグランドハンドリング会社がけん引車を機体にぶつけるトラブルもあった。
機首にダメージを受けたMRJは、2日目の17日は飛行展示を中止。3日目と予備日の4日目は復帰し、予定通り3回の飛行展示を披露した。
世界各国の機体メーカーが集まる航空ショーで初の飛行展示を終え、航空機市場に実質的なデビューを果たしたMRJ。機体を開発する三菱航空機の水谷久和社長に、来年6月に開かれる世界最大のパリ航空ショーや、設計変更を反映した機体の進ちょく、量産などについて、現地で聞いた。
── ファンボロー航空ショーで初の飛行展示を終えた感想は。
水谷社長:当日午後になり、出番を待っていると緊張感が高まってきた。「うまくいってくれ」という気持ちだけだった。
今回飛んだことで、やっと世界の航空機市場に
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