エアバスは現地時間7月10日、ボンバルディアが開発した小型機「Cシリーズ」をA220に改称し、自社のラインナップに加えたと発表した。Cシリーズの製造や販売を担う事業会社「CSALP(C Series Aircraft Limited Partnership)」を、7月に買収したことによるもの。
CシリーズはCS100(108-135席)とCS300(130-160席)の2機種で構成。部品は2機種で99%共通化しており、パイロットは同じライセンスで操縦できる。
エアバスは、CS100をA220-100、CS300をA220-300に改称。これまでエアバスは、100-150席クラスに収まる機体としてA318を製造していたが、新型エンジンを採用したA320neoファミリーでは後継機を開発しておらず、ラインナップに空白が生じていた。
Cシリーズは現在、402機受注しており、航空会社3社に38機を納入済み。
10日は、エアバスの本社がある仏トゥールーズで、エアバスカラーをまとったA220-300(登録番号C-FFDO)がお披露目された。
エアバスと民間機市場を二分するボーイングは、ブラジルのリージョナルジェット機世界最大手であるエンブラエルと、民間機の合弁会社設立に向けた覚書(MoU)を5日に締結。合弁会社の持ち株比率はボーイングが80%、エンブラエルが20%で、ボーイングは新会社を通じてリージョナルジェット機をラインナップに加える。
エアバスとボーイングともに、自社で製造しなくなった100-150席クラスをパートナーと協業することで補完し、民間機のラインナップを一層強固にする狙いがある。
*写真は10枚。
*A220特集はこちら。
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