企業, 機体, 空港 — 2018年5月11日 13:18 JST

元航空局のYS-11、能登で動態保存 3年ぶり飛行、解体免れる

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 国土交通省航空局(JCAB)が保有していた日本航空機製造YS-11型機(元登録番号JA8709、現登録番号N462AL)を落札した、航空部品販売会社エアロラボ・インターナショナル(大阪・八尾市)は5月11日、機体を高松空港から能登空港へ空輸する。3年ぶりの飛行で、今後は能登で動態保存を継続する。

エアロラボのYS-11(同社提供)

 エアロラボのYS-11は午後2時15分に高松を離陸し、午後4時15分に能登に着陸する見込み。能登到着後は、空港近くにある日本航空学園のキャンパスで動態保存する。

 同機は2014年12月、エアロラボが223万200円で落札した。当初、羽田で整備を進め、米国籍機として登録番号「N462AL」を取得。2015年5月27日に、羽田から高松へ空輸し、整備を継続していた。

 その後、高松空港での場所確保が困難となり、行政や民間企業などと調整し、保管場所を探していた。同社によると、保管場所が確保できなかった場合、解体するしかなかったという。日本航空学園が保存場所を提供したことにより、解体を免れた。

 同機は能登空輸前の11日午前、試験飛行のため高松を離陸。羽田からの空輸時以来、3年ぶりの飛行となる。

高松空港で整備が進むエアロラボのYS-11(高松空港のFacebookから)

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YS-11(エアロラボ)
日本航空学園

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