シンガポール航空(SIA/SQ)のボーイング787-10型機(登録番号9V-SCD)が5月9日、成田空港へ初飛来した。18日からシンガポール-成田線に投入し、翌19日に到着する。
*就航初日の記事はこちら。
シンガポール航空は、787-10を運航する世界初の航空会社で、確定発注は最多の49機。座席数は2クラス337席で、ビジネスクラス36席、エコノミークラス301席となり、観光需要が多い中距離路線を中心に投入する。エンジンは、ロールス・ロイス製トレント1000の改良型「トレント1000 TEN」を採用した。
787-10による世界初の定期便は、5月3日のシンガポール発関西行きSQ618便と、折り返しのSQ619便。シンガポール航空が今年で日本就航50周年を迎えることなどを記念し、シンガポール-関西線が最初の路線に選ばれた。16日からは、関空を夜発着するSQ622/623便にも787-10を投入する。
成田線は現在1日2往復で、午前中に成田を発着するSQ638/637便に導入する。成田行き初便は18日で、SQ638便がシンガポールを午後11時55分に出発し、翌日午前8時着。成田発は19日からで、SQ637便が午前11時10分に出発し、午後5時20分にシンガポールへ到着する。
787-10は、787ファミリーで3機種目となる超長胴型。長胴型である787-9の胴体を5.5メートル延長したもので、全長は787最長の68メートルとなり、設計と部品は787-9と95%共通している。
9日は、787-10の最終組立工場がある米チャールストンから、4号機(9V-SCD)をシンガポールのチャンギ国際空港へSQ8878便としてフェリー(回航)する際に、給油や報道関係者への公開のため、成田へ立ち寄った。成田には午前11時35分ごろ着陸し、46番スポットに到着。午後2時45分すぎに離陸し、最終目的地のシンガポールへ向かった。
シンガポール航空は今後、エアバスA330-300型機(2クラス285席:ビジネス30席、エコノミー255席)で運航している中部線と福岡線も、年内に787-10へ置き換える。
787-10による成田便
SQ638 シンガポール(23:55)→成田(翌日08:00)運航日:5月18日から
SQ637 成田(11:10)→シンガポール(17:20)運航日:5月19日から
*写真は10枚。
関連リンク
シンガポール航空
Boeing
ボーイング・ジャパン
成田就航初日
・シンガポール航空の787-10、成田就航 開港40周年に華添える(18年5月19日)
写真特集・シンガポール航空787-10 関空就航
・777-200より長い最新787(18年5月4日)
写真特集・シンガポール航空787-10 日本初公開
ビジネスクラス編 隣り合うベッドになる中央席(18年4月10日)
エコノミークラス編 フットレスト廃止で足もと広々(18年4月14日)
写真特集・シンガポール航空787-10
・世界初の787-10、関空経由で到着(18年4月4日)
シンガポール航空の787-10
・シンガポール航空の787-10、関空就航 世界初の定期便、18%供給増(18年5月3日)
・シンガポール航空、成田にも787-10 5月19日着から(18年4月17日)
・シンガポール航空、関空で787-10日本初公開 就航50周年、5月に世界初定期便(18年4月4日)
・シンガポール航空、787-10公開 新シート採用、5月に関空就航(18年3月28日)
・シンガポール航空の787-10、関空へ世界初の着陸 5月就航(18年3月28日)