全日本空輸(ANA/NH)を傘下に持つANAホールディングス(ANAHD、9202)の2018年3月期通期の連結決算は、純利益が過去最高を更新し前期(17年3月期)比45.6%増の1438億8700万円と初めて1000億円台に乗せた。2019年3月期の通期見通しは、純利益1020億円(18年3月期比29.2%減)を見込む。
2018年3月期通期の売上高は11.7%増の1兆9717億9900万円、営業利益は13.0%増の1645億1600万円、経常利益は14.4%増の1606億3600万円で増収増益。営業益と経常益も、過去最高を更新した。
営業費用は11.6%増の1兆8072億円。営業利益率は8.3%(0.1ポイント上昇)となった。航空事業の営業費用のうち、燃油費・燃料税は市況が上昇に転じたことなどにより9.9%増の3006億円、整備部品・外注費は48.5%増の1669億円だった。
ANAHDの福澤一郎グループ経理・財務室長兼財務企画・IR部長は4月27日、整備部品・外注費の大幅な増加について「エンジンメーカーのロールス・ロイスへの整備委託プログラムが増加要因だ」と説明した。
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