川崎重工業(7012)は4月19日、中型双発ヘリコプター「BK117C-2」を西日本空輸に引き渡したと発表した。国内45機目の納入で、救急医療用ドクターヘリとして運用される。
機内には救急医療サービスを実施するため、EMSキットを装備。医療専用床や担架、医療席、看護師席、付添人席、側壁医療機材ラック、天井・側方レール、前方医療用キャビネット、照明灯・医療用機材の電源ユニットなどを搭載している。
BK117は川重と旧西ドイツのMBB(メッサーシュミット・ベルコウ・ブローム、現エアバス・ヘリコプターズ・ドイツ)が共同開発し、1982年に国産ヘリとして初の型式証明を取得。1983年に初号機を納入した。
4月19日時点で、川重の納入分は178機。エアバスヘリ納入分を合わせると、世界で1400機以上が引き渡されており、ドクターヘリ、人員や物資輸送、警察、消防、防災、報道などの分野で運用されている。
関連リンク
川崎重工業
・川重、徳島県にBK117-C2消防防災ヘリ納入(17年9月29日)