エアバスは、独ハンブルクで4月10日から12日まで開催された「エアクラフト・インテリア・エキスポ2018」(Aircraft Interiors Expo 2018)で、A380向けの座席数を増やせる新客室オプション「A380 Cabin-Flex」(キャビン・フレックス)をローンチした。ローンチオペレーターとなるカンタス航空(QFA/QF)が、2019年半ばから導入を予定している。
A380キャビン・フレックスは、新造機と既存機どちらにも導入可能なオプション。2階席の「ドア3」を機能させないことで、座席を増やすことができる。既存の客室レイアウトと比べて、プレミアムエコノミーを最大11席、またはビジネスクラスを7席増やせる。
使用できないようにしたドアの周囲には囲いを設け、クローゼットなどを設置できる。
カンタスはA380を20機発注済みで、12機運航中。座席数は4クラス484席で、ファースト14席、ビジネス64席、プレミアムエコノミー35席、エコノミー371席となっており、1階にファーストとエコノミー、2階にビジネスとプレミアムエコノミー、エコノミーの一部を配している。
エアバスによると、既存機に同オプションを採用した場合、約1年で利益を生むようになるとしている。また、2階後方のドアを外してしまうなど、カンタスとは異なる仕様で座席数を増やすこともできるという。
エアバスはA380の新客室オプションを、2017年のエキスポでも発表済み。客席後部のらせん階段を四角い直階段に再設計するなど、座席数を増やすオプションを提案している。
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