エアバスは、独ハンブルクで4月10日から12日まで開催された「エアクラフト・インテリア・エキスポ2018」(Aircraft Interiors Expo 2018)で、航空機の貨物室に寝室を追加するオプションの開発に向け、仏サフラン傘下のゾディアック・エアロスペースとの提携を発表した。2020年までに、中型機であるA330型機用の客室オプションカタログに載せ、大型機A350 XWBへの展開も検討していく。
今回発表した寝室は貨物コンテナ型のモジュールで、客室階下にある既存の貨物室エリアを活用。貨物コンテナ「LD-36」(318センチ×244センチ×163センチ)の中に、乗客が利用できるベッドを並べる。乗客は客室から階段を降りて、寝室モジュールへ向かう。
LD-36をベースにするため、空港で通常の貨物コンテナと簡単に載せ替えられるのが特徴。例えば、寝室の利用料金よりも貨物輸送で収益が見込める際は、従来通り貨物を搭載できる。A330では、寝室モジュールを2つ設置する見込み。
ビジネスクラスでフルフラットシートが普及する中、エアバスではプレミアムエコノミークラスや、エコノミークラスの乗客向けオプションとして、航空会社へ提案していく。
エアバスとゾディアックは、乗務員の休憩スペースを既存機の貨物室エリアに搭載しており、この生産ノウハウを活かす。乗客用の施設としては、ルフトハンザ ドイツ航空(DLH/LH)のA340-600型機などに、ラバトリー(化粧室)を客室階下に設置した例がある。
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エアバス・ジャパン
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