エアバスは、機体の目視検査にドローンを導入する。遠隔操作の必要がない自律飛行式のドローンで、今年10-12月期(第4四半期)をめどに導入。機体の運休時間削減を狙う。
エアバスと子会社のテスティアが共同開発したドローンで、カメラと障害物検知レーザーセンサー、解析ツールなどを搭載。航空機の胴体上部を検査するために最適化した。
ドローンは、格納庫内の決められた検査ルートに従い飛行する。レーザーセンサーを使用し、障害物を検知。センサー技術により、遠隔操作の必要はなく、自律飛行する。
搭載カメラで画像を記録し、パソコンのデータベースに転送後に解析する。転送データと機体のデジタルモックアップを比較し、機体表面の損傷箇所を測定する。ドローンは30分で画像を記録し、検査は3時間で終了する。
現在、航空会社数社らが実証実験を進めている。エアバスは、EASA(欧州航空安全局)からの承認を取得後、10-12月期に本格導入を開始する見込み。
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