エアライン — 2018年2月27日 12:13 JST

ANAとNCAが業務提携 18年度からコードシェア

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 全日本空輸(ANA/NH)と日本貨物航空(NCA/KZ)は2月26日、業務提携に関する覚書を締結したと発表した。2018年度上期からコードシェア(共同運航)などを始める。

ANAと業務提携するNCA=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 両社は現在、インターライン(連携運送)を実施。NCAの大型貨物機ボーイング747型機をANAがチャーターするなどの協力関係にあり、ANAは2005年までNCAに出資していた。

 今回の提携では、コードシェアを開始。NCAの欧米路線などにANA便名を付与したり、ANAが運航する中国・アジア路線の貨物便や旅客便の貨物スペースにNCA便名を付与する。インターラインも拡大し、双方の運航便で貨物スペースの買い取り(ブロックスペース)を始める。

 また、ANAの整備士をNCAに派遣するなど、整備部門でも協力する。

 ANAグループでは、持株会社であるANAホールディングス(ANAHD、9202)が傘下に持つ貨物事業会社ANAカーゴ(ANA Cargo)が、12機の中型貨物機を運航中。4機が新造機の767-300F、8機はANAが旅客機として運航していた機体を貨物機に転用した767-300BCF(ボーイング・コンバーテッド・フレーター)となる。2018-22年度の中期経営計画期間中に、777F貨物機の新造機を2機導入する見通し。

 一方、日本郵船(9101)傘下のNCAは、747-8Fを8機、747-400Fを3機の大型貨物機11機を運航している。

 ANAHDの片野坂真哉社長は2月23日に、NCAへの再出資の可能性について「かつてのような投資はない」と、Aviation Wireの取材に対して応じており、出資を伴わない形での貨物事業拡充を進めていく。

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