エアバス, エアライン, 機体 — 2018年2月24日 23:59 JST

ジェットスター、A321LR導入 20年から18機

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 ジェットスター・グループは現地時間2月22日、A321neoの航続距離延長型「A321LR」を導入すると発表した。2020年から2022年にかけて、18機受領する見通し。

A321LRを導入するジェットスター(同社資料から)

 座席数は232席で、同社のA320neo(186席)と比べて46席増える。現在はボーイング787-8型機で運航している、メルボルンやシドニーからバリ島などの路線に投入する。A321LRを導入することで、捻出した787-8をベトナムや中国、タイ、ハワイへの路線の増便に充てる。

 ジェットスターによると、A321LRの客室には、薄型の新シートや、大型化した客室収納棚を備えるという。

 A321LRは、ドアの新たな配置により座席数は最大240席。A320ファミリーに装備可能なエアバスの新客室ブランド「Airspace by Airbus」により、顧客満足度の向上を目指す。

 最大離陸重量(MTOW)を97トンに引き上げ、3個目の中央燃料タンクを追加することで航続距離を約7408キロ(4000海里)に延長し、大西洋路線にも投入できる。

 A321LRの飛行試験初号機(登録番号D-AVZO)は、1月に初飛行。エンジンは、CFMインターナショナル社製LEAP-1Aを搭載する。4-6月期(第2四半期)のEASA(欧州航空安全局)とFAA(米国連邦航空局)による型式証明取得を目指し、大西洋横断飛行を含む約100時間の飛行テストプログラムを開始しており、商業運航は10-12月期(第4四半期)を目標に据えている。

 2月13日には、飛行試験機による大西洋横断に初めて成功した。

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Jetstar
Airbus
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