節分のきょう2月3日、日本航空(JAL/JL、9201)グループの社員有志が東京・千代田区の神田明神で、豆まきを行った。
JALは地域活動への参加の一環として、2008年まで神田明神の節分祭に参加していた。2010年1月の経営破綻以降は自粛していたが、2015年に神田明神からの招待を受けて7年ぶりに再開。今年は二宮秀生常務・JALセールス社長をはじめ、パイロット4人、客室乗務員6人、羽田と成田空港の地上係員3人、整備士2人らボランティア19人が、福豆やお菓子などを同神社鳳凰殿の2階からまいた。
ボランティアには70人の応募があった。JALによると、豆まきに初めて参加した年ははっきりしていないものの、1996年夏まで神田明神の近くに支店があったことから、遅くとも1990年代には始まっていたという。
今年は伊丹空港を拠点とするグループのジェイエア(JAR/XM)から、客室乗務員2人が初参加。また、副操縦士の橋重利さんと、JALの客室乗務員の伊庭菜津美さん、成田空港に勤務する地上係員のリー・ジェナリン・アキ・ルビオさん、JALマイレージバンク(JMB)の佐藤志津香さんは、年男と年女として参加した。
豆まき後には、客室乗務員らが境内でメッセージカードと飴が入った袋を配った。
二宮常務は、「海外の方も増えているので、日本の良さを発信していきたい」と、東京オリンピック・パラリンピックが開かれる2020年に向け、訪日客が増え続ける中での豆まきの感想を述べた。
ピンクのスカーフを巻き、ジェイエアから参加した客室乗務員の牛澤菜穂子さんは、千葉県出身。「機内ではお客様とお目に掛かる機会がありますが、こうした場で大阪ベースのジェイエアをアピールしたいです」と笑顔で話し、南紀白浜線や山形線など、ジェイエアの羽田路線を「国内旅行にちょうどよい距離です」とPRした。
年女の客室乗務員、伊庭菜津美さんは「就職活動中に先輩たちの豆まきを知り、お客様と機内以外でも交流できると思い参加しました」と話し、豆をまいた。
年男の橋さんはボーイング787型機に乗務し、国際線を飛んでいる。「いろいろな国籍の方が乗られるので、日本の素晴らしさを伝える機内アナウンスを心掛けたいです」(橋さん)という。
同じく年女のルビオさんは、「お客様に豆をまく際、遠くの方にも届くようにと上から投げたのですが、下投げにするべきか、上投げで良いのかと、接客業として悩みました」と笑った。
JMBの佐藤さんは、年女としてフルマラソンに挑戦するという。「(JALが協賛する)ホノルルマラソンを目指しています。お客様にマイルを使っていただけるよう、サービスを体感して、向上していきたいです」と、意気込んだ。
神田明神は正式名称が神田神社。平将門をまつることで知られ、勝負に勝つと言われている。
*写真は15枚。
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