全日本空輸(ANA/NH)は1月28日、東京オリンピック・パラリンピックに向けた特別塗装機「HELLO 2020 JET」(ボーイング777-200ER型機、登録番号JA741A)を羽田空港の格納庫でお披露目した。初便は29日の羽田発福岡行きNH243便で、大会終了まで国内線に投入する。
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HELLO 2020 JETのデザインは、一般公募786作品の中からANAの選考委員が入賞5作品を選出。5作品のうち、神戸市の松本朝陽さん(16、応募当時中学3年生)のデザインが、インターネット投票で大賞に選ばれた。日本らしさを強調し、ゴルフや野球、テニスなど各種目のシルエットのほか、富士山やサクラ、東京タワーなど、日本の代表的な自然や建物をデザインした。
シートには、オリンピックとパラリンピックのエンブレムを描いた専用ヘッドレストカバーを装着。客室乗務員も、エンブレムをデザインしたエプロンを着用する。
ANAの平子裕志社長は、「明るい未来を予感させるデザイン」と評した。愛称は、大会の基本ビジョン「全員が自己ベスト」「多様性と調和」「未来への継承」の実現を目指し、利用者と2020年を迎えたいという同社の思いを込めたという。
松本さんは高校1年生で、将来はデザイナーか整備士になりたいといい、休日は友人と関西空港や伊丹空港へ、飛行機の写真を撮りに行っているという。松本さんは、「色鉛筆とペンで描いた通りでうれしかった。黄色が好きなので、黄色い部分が気に入った」と喜んでいた。
会場には、松本さんがHELLO 2020 JETと羽田、伊丹、関空、新千歳、鹿児島、那覇の6空港をポスターカラーで描いたイラストも展示された。1枚あたり、5時間程度で仕上げたという。また、松本さんには、会場を訪れたANA所属の福原愛選手から、その場でサインしたHELLO 2020 JETの模型がプレゼントされた。
ANAは、東京オリンピック・パラリンピックで、旅客航空輸送サービスカテゴリーのオフィシャルパートナー。東京オリンピックは2020年7月24日から8月9日までの期間中に33競技、パラリンピックは同年8月25日から9月6日までに22競技の実施を予定している。
HELLO 2020 JETは、塗装作業を行った伊丹から27日午後に羽田へ到着。初便となるNH243便は、羽田を29日午前8時20分に出発し、福岡着は午前10時20分を予定している。
初便の運航スケジュール
NH243 羽田(08:20)→福岡(10:20)
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