リニューアル工事が進む新千歳空港の国内線ターミナルで1月17日、全日本空輸(ANA/NH)などが利用する北側カウンターが新装開業した。ANAの団体カウンターやエア・ドゥ(ADO/HD)、LCCのピーチ・アビエーション(APJ/MM)とバニラエア(VNL/JW)、春秋航空日本(SJO/IJ)の5社のカウンターが2階出発階に揃い、国内線の航空会社はすべて出発階にカウンターを構えることになった。
国内線ターミナルは1992年7月1日に開業。国内線旅客数が年間1700万人を超えるなど、利用者が大幅に増えたことから、運営する新千歳空港ターミナルビルディング(当時は北海道空港会社)が今年3月の完成を目指し、改修工事を2015年3月16日に始めた。
2階の改修は南側から順を追って行われ、すでに日本航空(JAL/JL、9201)やANA、スカイマーク(SKY/BC)、ジェットスター・ジャパン(JJP/GK)、エアアジア・ジャパン(WAJ/DJ)のカウンターがあるエリアは、リニューアルを終えている。
17日に新装開業したのは、これまで2階保安検査場B付近にあったエア・ドゥと、1階到着階にあったANAの団体カウンターと、ピーチ、バニラ、春秋航空日本のLCC 3社のカウンター。エア・ドゥのカウンターは従来ANAのカウンターがあった保安検査場C寄りの位置に移転し、カウンター幅を従来の3.6メートルから約3.5倍の13メートルにするなど、混雑時にも対応しやすいレイアウトに改めた(関連記事)。
1階にあったANAの団体カウンターは、ANAのラウンジ入口横に移転。ピーチは移転に伴い、自動チェックイン機を段ボール製で大型モニターを備えた2代目の新型機に更新した。新型機の設置は、関西空港と福岡空港、仙台空港に続いて4空港目となった。
また、同時にリニューアルした保安検査場Aは、手荷物検査のかごを入口付近に戻すローラーが設けられ、検査を終えたかごを係員が戻さずに済むようにした。
新千歳では国内線のリニューアル後は、国際線ターミナルを増築。チェックインカウンターや保安検査場、搭乗橋(PBB)などを拡張するとともに、海外の富裕層をターゲットとした高級ホテルを新設する。旅客用施設を2019年8月に開業し、2020年3月末までの完成を目指す。
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